ファッション

「ザ・ノース・フェイス」シューズ拡大のカギ握る専門業態 激戦区・心斎橋に出店

ゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE、以下TNF)」は、25日に開業する商業施設「クオーツ心斎橋」に初めてのシューズ専門業態を出店する。アウトドアウエアが主力の「TNF」はシューズを戦略領域に定め、25年3月期に60億円だった売上高を29年3月期に100億円に拡大する目標を掲げる。責任者である後藤太志部長は「心斎橋はスポーツシューズの激戦区。ここで実績を作って専門業態を増やしていきたい」と話す。

店名は「ザ・ノース・フェイス フットウエア 心斎橋」。クオーツ心斎橋の4階に144平方メートルの売り場を構え、白い壁面にトレッキング、トレイルランニング、ロード、ライフスタイルといった分野の商品を約240足並べる。シューフィッターの資格を持つスタッフをそろえ、3Dスキャンの測定器を使って接客する。

25年3月期の「TNF」の国内売上高は1015億円で、シューズはその1割にも満たない。後藤部長は「弊社の渡辺貴生社長に言わせれば『シューズは売っていないに等しい』。商品には自信を持っており、売るための環境整備が課題だった」と述べる。全国に約100店舗ある直営店のうち40店舗でシューズを扱い、シューフィッターを配置したり、アパレルとのコーディネート提案を強化したりしてきた。「そうした店舗は軒並みシューズの売り上げが2割増で推移している」。

トレッキングやトレイルランニングの印象が強い「TNF」のシューズだが、ロードランのための“ベクティブ フォワード”を今年2月から販売している。競技人口が多く、強豪ブランドもひしめくロードランに向けて、ハードなトレイルランニングで培った機能を転用する。ランニング専門店などへの卸事業にも力を入れる。

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