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アダストリア初の公園事業 創業の地・水戸に「ニコアンド ベース」がオープン

アダストリアは4月23日、創業の地である茨城県水戸市に複合施設「ニコアンド ベース(NIKO AND...BASE)」をオープンする。場所は、水戸駅北口からバスで15分ほどの千波公園。同社にとって初めての公園事業となる。

千波公園は、日本三大名園の1つである偕楽園の借景として知られる。全長約3キロメートルの千波湖のほとりは、地域住民からランニングコースとして親しまれている。「ニコアンド ベース」が出店するのは、そんな千波湖の西に位置する「みと好文テラス」。2022年、水戸市による「千波公園(黄門像広場周辺地区)拠点整備事業」のPark-PFI事業者の公募において、大和グループの大和リースを代表とし、アダストリアと横須賀満夫建築設計事務所を参画メンバーとする法人グループが選出された。こうして整備されたのが「みと好文テラス」だった。

「みと好文テラス」にオープンするのは、「農産直売所あぜみち」(8月オープン予定)、ベーカリー「パン工房ぐるぐる」、さつまいも専門店「ポテトラボ(POTATO LABO)」、和菓子「好文だんご本舗」、カフェ「ドトールパークカフェ」、アウトドア「センバコベースキャンプ(SEMBAKO BASE CAMP)」、着物専門店「千成屋」、ブルワリーレストラン「センバベーカリー&グリル(SENBA BREWERY & GRILL)」、海鮮和食「梅とココロ」(10月オープン予定)、レストラン「レストランアオヤマ」。茨城県に所以のある顔ぶれが、計6棟の木造平屋建てに入る。延床面積は約2164平方メートル。

アダストリア初の公園事業に
「ニコアンド」の編集力光る

「ニコアンド ベース」でまず目に入るのは、お土産コーナーだ。「ニコアンド ベース」のキービジュアルや水戸黄門に扮したオリジナルキャラクター“ビリー”の限定グッズが並ぶ。中には、茨城の銘菓「ほっしぃ〜も」や天狗納豆など、特産品をイラストに取り入れたグッズもある。お土産コーナーの後ろには、カフェラウンジ「ニコアンド コーヒー(NIKO AND...COFFEE)」が広がる。人気のコッペパン「ニコパン」と唐揚げやフライドポテトなどサイドメニューがセットになったピクニックセット、“ほっしぃ〜もスムージー”を限定メニューとして用意した。人気の雑貨やグリーンなども販売する。

奥へ進むと、右手にサウナの入り口が見えてくる。監修したのは、サウナビルダーの野田クラクションべべー氏。木材やタイル、金属を組み合わせた「ニコアンド」らしい内装の更衣室、ゆとりのあるサウナルーム、オリジナルのサウナマットなど、随所にこだわりを散りばめた。アメニティーは「サロニア(SALONIA)」のドライヤーとヘアアイロン、「ボタニスト(BOTANIST)」のシャンプーやトリートメント、ボディソープを用意。ランニングステーションとしても利用できる。

野外には、バーベキューエリアや多目的コートも併設する。

「地元の人の公園」を
「遠方の人も訪れる公園」へ

公園は地域住民のもの──これが一般的な認識だろう。千波公園を訪れるのもほとんどが地域住民。遠方から人が集まるのは、偕楽園と弘道館が会場となる「水戸の梅まつり」の開催期間くらいだ。一方、「ニコアンド」の木下信彰営業部長は、「『ニコアンド』のファンや近隣の方にはもちろん利用してもらいたい。でも、やっぱりわざわざ足を運びたくなる施設を目指したい」と語る。

アダストリアとして、そして「ニコアンド」として、地域住民からの認知には確かな自信がある。例えば、親会社であるアンドエスティHD(当時はアダストリア)は16年から、男子プロバスケットボールチーム「茨城ロボッツ」のメインスポンサーを務めている。19年にはホームアリーナとなる「アダストリアみとアリーナ」をオープン。公式グッズのプロデュースや売り場の監修などを行ってきた。今年3月には「ニコアンド」がプロデュースした新ユニホームを発表したばかりだ。水戸駅には茨城ロボッツの広告が掲げられており、「アダストリア」の6文字が自然と目に入ってくる。

一方「ニコアンドベース」は、遠方の人も足を運ぶ施設にしたい。都内から1〜2時間ほどで来られる立地は、リフレッシュにもってこいとうたう。「ぜひ1日過ごしてほしい。カフェ、サウナ、バーベキュー、スポーツ──コーヒーをテイクアウトして散歩に繰り出す人もいれば、ゆっくりとサウナを楽しむ人もいる。スポーツで汗をかく人もいる。それぞれの過ごし方を選べる」。「ニコアンド」という馴染みのある屋号で来店のハードルを下げ、多様なコンテンツでもてなす。ゆくゆくは、スクリーンを設置してスポーツ観戦をしたり、ゲストを招いてトークショーをしたり、イベントも企画できたらと展望する。

マルチブランド・マルチカテゴリーを掲げる同社でも、複合施設を手掛けられるのは「ニコアンド」しかない。ウィメンズ・メンズ・雑貨・カフェ・フェスなど、その事業は多岐に渡るからだ。23年に始まった住宅サービス「ニコアンド エディットハウス」はその最たるものだろう。「20代」「30代」「女性」「男性」などターゲットも設けない。「人々の生活動線上にいたい。モノを売るだけでは(その可能性が)狭まってしまうが、公園事業はより大きな接点を持てる」。消費者だけでなく、企業との接点の場としても期待する。「地域に根付くことで、地元の企業からもコラボしたいと思ってもらえるような、そんな施設にしたい」。お土産コーナーに並ぶコラボグッズも、今後はラインアップを変えていく。

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