富山県小矢部市は、2027年4月に小学校に入学する新1年生のランドセルとして「ザ・ノース・フェイス(TNF)」のリュックサックを無償配布する。「TNF」は小矢部市で創業して現在も本店を置くゴールドウインが製造・販売している。
市の新年度予算案に「小学校新入学祝い品支給事業」として児童約170人分の購入費など事業費264万円を計上した。保護者に要望を確認し、希望者には複数の色の中から選んでもらう。
リュックサックは高さ39.5cm、幅27.5cm、奥行き12.5cmで重さは約740g。素材はリサイクルポリエステル。革製や人工皮革の一般的なランドセルに比べてだいぶ軽い。ボックス型のため、教科書やノート、タブレットがしっかり収まる。小矢部市が記者発表で披露したリュックサックは「TNF」の人気モデル“BCヒューズボックス”のキッズ用で、市販されている商品は1万8700円。ただ、ゴールドウインによると、提供するバックパックの色やデザインは最終決定していないという。
ゴールドウインは1950年に現在の小矢部市で創業した。今も本店を置くとともに、研究開発施設ゴールドウイン テック・ラボを運営している。小矢部市は「TNF」採用の狙いについて「地元の世界的企業(ゴールドウイン)の製品を贈り、使っていただくことで『ふるさとへの愛着心』の醸成を図る」と述べる。ゴールドウインではリュックサックの補修にも対応する。
ランドセルは新入学用品の中でも高額で、しかも近年は価格が高騰しており、保護者の経済的負担がが問題になっている。そのため自治体では無償配布する動きも増えた。同じく富山県の立山町では、23年にモンベルのリュックサックを無料配布したことが話題になった。