
ファッション業界で「CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)」を立ち上げる企業が増えています。CVCとは、自社の事業とは別に企業が自ら資金を出し、スタートアップなどに戦略的な投資を行う仕組みのこと。
単に金融リターンを狙うのではなく、新しい発想や技術、仕組みを取り込み、将来的に自社のビジネスを変革する共創のプラットフォームとして注目されています。
かつてはITや自動車など技術集約型産業が中心だったCVCですが、ここ数年、アパレル、小売り、商社といったファッション関連企業にも広がりを見せています。ことサステナビリティに関して活発です。
背景には、「循環」を実現するためには一社の努力では足りないという共通の課題があります。素材開発から回収、リセール、再資源化まで、バリューチェーン全体を再設計するには、業界の外にある知見や技術との連携が不可欠だからです。
どれだけ大きな企業でも、単独ではその全工程を担うことはできません。だからこそ、外部の知恵を取り込み、共に仕組みをつくるCVCという選択肢が生まれています。
豊島とゴールドウイン──“理想の未来”から始める投資
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