コーセーは2026年1月1日付で、純粋持株会社体制に移行し、コーセーホールディングスの次期社長兼グループCOOに澁澤宏一常務(65)が3月27日付で就任することを発表した。社長交代は約19年ぶりで、創業家以外からの社長選出は初となる。現社長の小林一俊氏は、同日付で代表取締役会長グループCEOに就任し、引き続き経営の両輪として、グループ全体の発展と企業価値の向上を推進していく方針だ。
澁澤氏は1960年10月31日生まれ、84年にコーセーに入社。営業やマーケティング部門での経験を経て、中国の現地法人董事長としても活躍した。国内外で豊富なマネジメント経験を有し、経営企画部門では中長期戦略の立案や経営管理体制の構築を主導。また、企業基盤部門を統括し、ガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメントの高度化にも尽力してきた。これらの経験を基に、持株会社体制下でのグループ経営を統括し、さらなる成長と企業価値の向上を目指す。
新しいホールディングスでは、2026年3月27日付で、小林章一アルビオン社長が取締役副社長に就任。TSIホールディングス社長兼CEO、日本ロレアル副社長を歴任してきた齋藤匡司氏は、コーセー社長室コーポレートアドバイザーから常務に就任する。
また、新・株式会社コーセーにおいて1月1日付で田中慎二取締役が社長に昇格し、小林孝雄専務取締役が副社長に就任する。1月6日付で小林勇介取締役が常務に、原谷美典取締役が同社取締役に就任する。
一方、小林正典常務は3月27日付で退任し、6月下旬にはコーセー小林財団の理事長に就任予定。菊間千乃社外取締役は3月27日付で退任する。