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美髪賢者4人が本音トーク! 今、本当に求められるヘアケア&スタイリングアイテムとは?

アリミノ,ARIMINO

ヘアカラーやヘアスタイルは自身の個性やセンスを発揮する大切な要素だ。イメージ通りのパーフェクトな仕上がりを追求したり、その日のファッションや気分によってアレンジを加えたりする際に、スタイリング剤や日々のお手入れは欠かせない。その一方で、さまざまな製品が市場に溢れる中、何を選択すればいいのか迷う人も少なくないはずだ。そんなヘアアイテム難民を救済すべく、美髪賢者達に集合してもらい「今、本当に求められるヘアケア&スタイリングアイテムは何か?」を語り尽くしてもらった。

登場するのは、人気ヘアサロンで顧客からの高い支持を得る吉武満里奈「アフロートリノ(AFLOAT Leino)」サロンマネージャー兼トップスタイリストと、小川絢音「デイジー(Daisy)」スタイリスト、そして名だたるアイドルのヘアメイクを手掛ける夢月ヘアメイクアップアーティスト、モデルでインフルエンサーのとみいさんの4人。自身のヘアケア術から昨今のトレンド、メーカーに作ってほしいアイテムまで、熱い本音トークが繰り広げられた。

髪にきちんと手を掛けていることが
自分の自信にもつながる

WWD:まずは自身のヘアケア・スタイリングのこだわりとルーティンを教えてください。

とみい:私は髪にクセがあるので、それを生かすようなスタイリングをしています。朝は濡れた状態でヘアミルクを揉み込んでドライヤーで乾かし、オイルをつけて元々のクセが出るような自然なスタイルに。バームも少し付けて、乾燥しないように気をつけています。

夢月ヘアメイクアップアーティスト(以下、夢月):巻いたりしていないんですか? すごくかわいい!ハイトーンでクセがある人の参考にしたいスタイル。

とみい:ありがとうございます。そう、巻いていないんです。夜はシャンプーしたらダメージ用のアウトバストリートメントを使っています。2回ブリーチしていて頭皮が乾燥しやすいので、2カ月前くらいにこの髪色にしてからは頭皮用化粧水を使うなど、しっかり頭皮ケアをするようになりました。あと、旅行によく行くのですが、シャンプーとトリートメントは持って行かない替わりに、アウトバス用の小さな美容液は必ず持参して夜のケアに使っています。

夢月:私は髪がすごく強くて、どんなシャンプーもスタイリング剤もOKなので、その日の気分で選んだり遊んだり。ただ、脂性肌なのでスカルプケアには気を遣っています。毎朝インバスでスカルプケアアイテムを使いますが、今日のようなメディアに出る時などは、髪もサラッと仕上がってふんわり感もでるような、トリートメント効果もあるものを使いますね。とみいさんは濡れ感がアンニュイな感じで素敵だけれど、脂性肌の人は濡れ感を出し過ぎると、ペッタリ見えてしまうこともあるので注意が必要。ケアアイテムはふんわり仕上がるものを使うことが多く、ウォータートリートメントやヘアミルクを気分で使い分けています。最近、ドラッグストアでもウォータートリートメントの新作がすごく増えて、この2年くらいトレンドですよね。

吉武満里奈「アフロートリノ」サロンマネージャー兼トップスタイリスト(以下、吉武):年齢を重ねるとともに、本当にクセが出やすくなりました。朝はまず丁寧にブラッシングして艶出しスプレー。艶出しスプレーはふんわり感を保ちつつ、面で艶が出しやすいので、どの世代のどんな髪質にも使いやすい。その後ヘアアイロンで巻いて、時間が経っても固まって見えないように、スタイリング剤はバームと美容液を混ぜて使用します。16万円のアイロンを使っているのですが、機能性が高いのはもちろん、それで髪をセットしている自分が好きというか、ちゃんと手を掛けていることが自分の自信にもつながるし、それがお客さまにも伝わると思います。

WWD:夜のお手入れは?

吉武:今日は大切な撮影なので、昨晩はトリートメントの前に導入美容液を使いました。アウトバスは髪全体に手軽に付けられるミストが好きですね。その後、乾燥がひどい時はミルク、紫外線を浴びた時はオイルなど使い分けています。ミストは霧吹きが細かいものを選ぶのもポイントです。あと、枕カバーをシルクにしました。そういう毎日の積み重ねが大切ですよね。

小川絢音「デイジー」スタイリスト(以下、小川):毛量が多くクセ毛で広がりやすいので、スタイリングは内側からオイルをつけます。その後、カサつきやすいところにつけて、前髪はそれで余った分をつけるくらい。縮毛矯正をしていることもあり、ダメージをケアするオイルを使っています。日々のケアはアウトバスミストをつけて補修し、ミルクでまとまりを出す感じ。バームとオイルを混ぜて使うこともあります。カラーした後は乾燥が気になるので頭皮ケアシャンプー、パサつきが気になる時はしっとりするトリートメントにするなど、バランスをとりながら使っています。

スタイリング剤の提案は
ライフスタイルに合わせて。
香りはすごく重要!

WWD:最近はヘアケアとスタイリング剤が一緒になった製品が多いが、使用している?

夢月:私は使っています。仕事柄、深夜までロケをして早朝出発というスケジュールも多いので、なるべく短い時間で“ちゃんとした感”を出したい時は、ヘアケアもできるしスタイリング剤にもなるようなオイルは便利。一体型になっているアイテムは時短の面ですごく助かります。

WWD:最近のヘアスタイリング・ヘアケアのトレンドは?

夢月:ヘアケアは、同じものをずっと使い続けるというよりは、皆さんその日の気分で使い分けていますよね。スタイリングでは、下ろしてちょっと薄めの前髪にしたり、上げてみたり、前髪を2WAYにしている人が最近多いです。薄い前髪をバームでスタイリングしたり、軽い仕上がりのヘアオイルをつけて、スプレーを3種くらい使ってしっかり固めたり、頭を大きく振っても動かないスタイリングだったり、前髪アレンジは色々やっています。

小川:うちのサロンでは、柔らかい質感のほうが人気。ただ、一日スタイリングを持たせたいという希望があるので、前髪はスプレーすることも。

吉武:スタイリング剤は香りで印象づけられるものがフォーカスされているかと思います。さらに肌にも使えて便利ですよ、と説明すると気に入ってくれることが多いですね。汎用性が高く、使いやすくて香りのファーストインプレッションが良ければ最強。同じ質感のスタイリング剤を香り違いでそろえる人も多く、香りがいいとリフレッシュできて自然と会話も広がりますし、共感も生まれやすくなります。

夢月:日本人は強い香りの香水をつける文化がないからこそ、ヘアスタイリング剤で香りをまとうのというのはありそうですね。

WWD:吉武さんの顧客には韓国スタイルを求めて来店される人も多いと思うが、仕上がりに使うスタイリング剤は?

吉武:韓国スタイルはレイヤーと艶がマストなので、艶出しスプレーは必須です。今や韓国風スタイルの定義はさまざまだと思いますが、共通点は根元の立ち上がり。その根元が立ち上がる韓国製ミストを顔周りに使っています。

WWD:お客さまから「いいスタイリング剤を紹介して」と言われた場合の回答は?

吉武:まずは、お客さまのライフスタイルを聞くようにしています。「オイルもミルクも両方買ったけれど、子育て真っ最中で忙しくて結局どちらも使い切れていない」というお客さまには、時短ケアにもなるオイルinミルクの製品を紹介したり。髪のお手入れにあまり時間をかけたくないお客さまと、ヘアケアを“自分へのご褒美”として楽しみながら行いたいお客さまとでは、もちろん提案する内容も変わります。

小川:髪質や髪の長さだけでなく、しっかりめが好きなのか軽めが好きなのかなども見極めて提案することが大切ですよね。

WWD:福岡ならではのヘアスタイルのトレンドってある?

小川:パーマのオーダーが多いかもしれないです。しかも、デジタルパーマよりコールドパーマ。クセ毛の人こそ時短になるからとパーマをかける傾向があります。パーマの人は髪を濡らしてタオルドライして、オイルをしっかり塗って、中にはそのままドライヤーしない人もいます。「絶対のパサつかせたくない」という人には、女性でも使いやすいゆるめのジェルをおすすめすることもあります。

WWD:とみいさんは提案される立場だが、美容師からの提案は参考にしている?

とみい:私は基本面倒くさがりやですが、やはりサロンに行くと美容師さんが何を使っているのかのぞいちゃいますね。私が行っているサロンでは、いろいろな香りのオリジナルスタイリング剤があって、私も香り違いで何本もそろえています。

髪で第一印象はキマる!
だから欲しいのは
高性能なヘアケア美容液

WWD:最後に今後、どんなヘアケア・スタイリングアイテムが欲しい?

とみい:朝、スタイリング剤を使っても時間が経つと乾燥するので、外出先でも艶補給できるコンパクトなオイルなど、化粧ポーチに入れて携帯できるサイズのものが欲しいです。小さなものなら、軽くて旅行にも持って行きやすいですし。

夢月:仕事柄必須だけれど、運命のアイテムにまだ出合えていないのが、巻く前につける軽めのウォーターっぽいスタイリング剤です。すごい猫っ毛で柔らかい髪のモデルは、撮影途中で後れ毛がパヤパヤ出てくることが多いので、それを防げるもの。持ちもすごくいいし、手グシも通って柔らかい仕上がりなのに、パヤパヤ髪が絶対出てこないスタイリング剤に出合いたいとずっと思っています。さらに、最近多いエクステにも、乾燥したブリーチ毛にも使える製品があるといいなと、いつも思っています。かなり切実です! 

吉武:最近は、本当にうねりが気になっているので、高性能なヘアケア美容液が欲しいです。スキンケアは効果のある成分を推したエイジングケア製品があるのに、ヘアケアにはあまりないですよね。うねりをケアして、ハリとコシと艶が出て、ブローだけでまとまるようなもの。髪で第一印象が決まると言われていますから、その効果が体感できるものなら、多少価格が高くてもみんな欲しいはず。

小川:かなりダメージが気になるので、ベタつきは少なく、しっかりケアできるオイルが欲しいです。まとまりも欲しいけれど、それより髪の根元にまでいい成分がしっかり届いて、ハリコシを出してくれるようなオイルがイメージです。乾かすだけでベタつくことなく、しっかりまとまるような、ケアできるオイルがあればうれしいです。

ヘアサロン専売ヘアケア&
スタイリング剤の
リーディングカンパニー、
アリミノの次なる展開に期待

アリミノ,ARIMINO

今回の座談会を企画したのは、ヘアサロン専売ヘアケア&スタイリング剤のリーディングカンパニー、アリミノ。美容師が選ぶベストコスメ「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ」のスタイリング剤部門で1位に輝いた“モダンシマー”などの人気アイテムを有するスタイリングブランド「ダンスデザインチューナー(DANCE DESIGN TUNER)」や、髪をそもそも傷ませない“未傷”という新アプローチに挑んだヘアケアブランド「エクラリティ(ECLARITY)」などを展開している。

また、スキンケア発想の“肌髪成分”にこだわる、髪や頭皮に優しい使い心地のシンプルケア&スタイリングブランドの「スプリナージュ(SPRINAGE)」も人気。同ブランドから今冬、「こんなケア&スタイリングアイテムが欲しかった」と望まれたアイテムが登場する予定で、今から期待が高まっている。

PHOTOS:YOHEI KICHIRAKU
TEXT:YOSHIE KAWAHARA
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