アイウエアブランド「ジンズ(JINS)」を運営するジンズホールディングスは、11月27日付で、田中亮(たなか・りょう)副社長COOが代表取締役社長COOに昇格すると発表した。それに伴い、創業者の田中仁(たなか・ひとし)現代表取締役CEOは、代表権のある会長CEOを務める。
同社は今回の人事を「持続的な企業価値向上を見据えた計画的な承継」と説明。創業以来、田中仁CEOのリーダーシップのもと業界をリードしてきたが、今後は次世代の経営体制を整えることで、さらなる成長とグローバル展開を目指す。
田中仁CEOの息子で新社長となる田中亮副社長COOは、2008年にみずほ銀行に入行後、11年にジンズグループの雑貨事業会社に入社。事業部長を経て、17年にジンズホールディングスに入社した。その後は執行役員、取締役、副社長を歴任し、23年にはジンズの社長に就任。24年からはホールディングスのCOOを務めてきた。
田中亮副社長COOは「祖業の雑貨事業からアイウエアのマーケティング、商品企画、海外展開まで幅広く携わってきた経験を礎に、グローバル市場での成長とイノベーション創出に全力を尽くす」とコメント。また「田中仁CEOが築いた知見やネットワークを最大限に活かし、株主・顧客・従業員を含むステークホルダーの信頼に応えていきたい」と意気込みを示した。
一方で、会長に就任する田中仁CEOは「新社長の田中亮は幅広い経験と実績を培ってきた。今後はその力を発揮し、グループ全体の成長を担っていく」と語り、会長として新体制を支える考えを強調した。
ジンズは近年、アイウエア事業を基軸にグローバル展開を加速させており、新体制の下で持続的成長と社会貢献を実現する構えだ。