サン・スマイルは10月1日、ファッション性と機能性を両立させたマスクブランド「マスコード(MASCODE)」から初のビューティアイテムとなるリキッドアイライナー“スリークリキッドアイライナー”(全3色、各1870円)を発売する。8月30日から半年間はバラエティーショップで先行販売し、その後ドラッグストアへ販売網を広げる。
「マスコード」は2020年のコロナ禍に誕生し、従来の無地・白基調のマスク市場にデザイン性を持ち込んで支持を拡大。発売から約5年の累計出荷数は約3619万個(7枚入り換算)、1枚換算では2億5981万枚に達し、現在は全国約3万店舗で販売する。24年11月から大容量タイプ(全6種、各30枚入り、各2200円)も投入し、需要を拡大している。同社はマスク市場の成熟を見据え、ブランド資産を活用した新領域としてビューティカテゴリーへの参入を決めた。
“スリークリキッドアイライナー”は、「大人の黒は一色じゃない」をコンセプトに開発。同社の調査では、女性が抱えるアイライナーに対する悩みに「アイラインがにじむ・落ちやすい」が約44%、「仕上がりがマンネリ化する」が約35%があった。また、漆黒やダークブラウンといった暗めのカラーを愛用する人が多い一方で、「無難な黒ではなく、自分に似合う黒を選びたい」と願っている女性が約90%いたため、艶感や輝きを秘めた“特別な黒”にこだわった。
カラーはクールでモードな印象を与えるジュエルブラック、エレガントでフェミニンな印象のジュエルブラウンブラック、抜け感がありスタイリッシュなジュエルグレージュブラックの3色。いずれも繊細なラメパールを採用するほか、ヒアルロン酸Naやセンブリエキスなど4種の美容成分を配合。肌に色素が残りにくい染料フリーで、ウォータープルーフ仕様だが洗顔料で簡単にオフできるのも特長だ。容器にはアルミ素材を採用し、筆圧調整がしやすい重量感や四角形のペン尻による手ブレ防止機構を搭載。速乾性・耐水性にもこだわった。
今後もマスクで培った性別や流行、価値観を超えた美しさを表現する知見を生かしながら「機能性や革新性を重視したビューティアイテムのほか、他領域の展開も視野に入れる」(田中徳也サン・スマイル社長)。
サン・スマイルとは
サン・スマイルは、2017年に創業。「マスコード」やスキンケアブランド「リズム(RISM)」、リップケアの「チューシー(CHOOSY)」などの自社ブランド事業、韓国コスメ「アイムミミ(I’M MEME)」「キース(KEYTH)」などの日本総代理ブランド事業、カラーコンタクトやドライヤー、健康食品などを展開する卸事業、Eコマース事業で構成する。25年3月期の売上高は前年並みの127億円。卸事業が約50%、自社ブランドが30%、日本総代理店ブランドとEコマースで20%が占める。自社ブランドでは「マスコード」が最大のけん引役となっている。26年3月期の売上高は前期比約10%増の140億円強を計画。第1四半期は計画通りの進捗を示している。