
毎年激戦となるヘアカラー部門は、ウエラ プロフェッショナルの「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」が1位に輝き、2連覇を達成した。同ブランドは2015年の発売以来日本のヘアカラーシーンをけん引し、22年から24年までランクイン。今回で2連覇となり、変わらぬ支持と10年目の説得力を見せつけた。発色、艶、透明感、染まり具合、褪色のきれいさ、ダメージの少なさなど、カラー剤に求める要素がそろう製品力の高さに「超えるものがない」との声も。また、25年夏に発売したブラウンに特化した“アースコレクション”に対して「待望だった」という声もあり、市場のトレンドや現場のニーズを着実に捉えた製品開発も好調を後押ししている。2位は、ミルボンの「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」が受賞した。特に、発色の良さや黄味を打ち消す透明感に言及するコメントが多かった。3位は同率で、「エヌドット(N.)」“ルフレカラー〈ファッション〉”と「アルティスト(ULTIST)」“アルティスト”が受賞した。「エヌドット」は発色の良さやトレンドを捉えたカラーバリエーションのほか、特に香りへの評価が高かった。「アルティスト」は、透明感のある発色に支持が集まった。
なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”“営業スタッフ部門”も有り)。
1位
“イルミナカラー”
「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」
“高機能カラーブーム”のきっかけを作ったパイオニア。抜きん出た透明感で外国人風カラーのトレンドを作り、2015年の誕生から10年が経つ現在でも一般ユーザーからの認知度が非常に高い。2連覇を達成。アンケートの回答には「どのカラーを使っても透明感がある。カラー剤の最高峰ではと思えるほど」といった声があった。【医薬部外品】(全71色)
2位
“オルディーブ アディクシー”
「オルディーブ アディクシー
(ORDEVE ADDICTHY)」
日本人の髪特有の赤みを消すことで、彩度の高い外国人風のカラーをより美しく仕上げる。上質かつ繊細な質感表現もかなえる。アンケートの回答には、「高発色で特にハイトーンカラーの寒色系は抜群に良い発色をする。高アルカリ高発色でベースが足りないカラーでも色が入り、ブリーチのムラも整えながら色を入れられることが使いやすい」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全82色、各80g/2剤1000mL/ブリーチライン500g)
3位
“ルフレカラー〈ファッション〉”
「エヌドット(N.)」
人気ブランド「エヌドット」から22年2月に誕生した、みずみずしい色艶、あふれ出す透明感、高発色を実現するプロ用ヘアカラーブランド。毛髪内部へのスムーズな浸透とクリアな発色をかなえる新アルカリ処方、光の乱反射を防ぎ、高発色に魅せるクロスポリマーなど、長年に渡って研究開発を重ねてきた最新テクノロジーがそれを支える。アンケートの回答には、「絶妙なカラーがトレンドを捉えていてありがたい。塗っている最中の香りがよく、お客さまからも喜ばれることが多い」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全71色、各80g/2剤1000mL)
3位
“アルティスト”
「アルティスト(ULTIST)」
2025年5月にリニューアル発売し、ダメージを抑制しつつもカラーの発色を持続させるブランドとして再出発した。髪に立体感と陰影を与えて美しい髪色に導く厳選された10色相で黒髪が持つアンダートーンを自在にコントロール。シンプルな染料設計のピュアシェードは高彩度の色表現によってカラーデザイン提案の幅を広げる。アンケートの回答には、「アルカリが低く髪に優しいため安心して使える。発色も綺麗でカラバリも多く重宝している」という声があった。【医薬部外品】(1剤全 52 色、各80g)
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