ロマンチックやフェミニンなムードが一気に広がった2025年春夏のファッション。その潮流に合わせ、ヘアスタイルにも軽やかさや優しさ、柔らかさを求める動きが表れ始めている。ここでは4人の人気美容師に、高発色がかなうナプラのヘアカラー「N.(エヌドット)ルフレカラー」を使い、その変化を表現した最旬ヘアを披露してもらった。
人気サロン「バイオレット」が
“今っぽいピンク”と
ラベンダーベージュを提案
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「バイオレット(Violet)」の前原穂高代表は、“今っぽいピンク”を「N. ルフレカラー」の“スピネルで表現した。「長めの前髪でフェミニンなムードを、透明感のあるカラーと内巻きのワンカールで軽やかさを出したレイヤースタイル。最近人気が上昇している“スピネル”と“スカーレット”の暖色系でワンメイクカラーリングを施した。サロンでも暖色系のリクエストが増え、ピンクとオレンジはトレンドセッター的な人が取り入れている。ピンクのカラー剤は何百色とあり、少しの色ブレで全く違う印象になる中、安定して“今っぽさ”が出せるのが“スピネル”の魅力だ」。
「バイオレット ジェム(Violet ʻjem)」の宮司佳奈副店長は、“アメトリン”と“ラピス”でほんのり艶感が出るラベンダー調ベージュを披露。「あご下にレイヤーを入れたかわいい印象のハッシュカット。“アメトリン”と“ラピス”で作るラベンダー調ベージュはほんのりと艶感が出るので、それを生かしつつ、仕上げのスタイリング剤には“N. パウダリーヘアスプレー 2”を使ってドライな質感に。服と髪両方の透明感が生きるバランスに仕上げた。カラー&カットだけでなく質感も考慮することで、よりトレンド感を出しやすくなる」。
人気サロン「アピッシュ」は
トレンド感あふれる
2種のブラウンを提案
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「アピッシュ アオヤマ(apish AOYAMA)」の夏琳アートクリエイターは“チェスナット”と“ペリドット”で表現する、レイヤーと好相性のまろやかブラウンを披露した。「最近はハイトーンなベージュより、透明感のある中明度でまろやかな印象のブラウンが人気。“チェスナット”だけでも十分だが、赤みを消しつつより柔らかな印象が生まれる“ペリドット”をベースコントロールとして使用した。2色で作ったブラウンは、今っぽいドライなスタイリングにしてもパサつき感が出ず、レイヤースタイルとも好相性だ」。
「ジェノ バイ アピッシュ(JENO by apish)」の嶋根寛明/「アピッシュ(apish)」クリエイティブティレクターは、“ブリック”と“ペオニー”を使い、ほどよいトレンド感の暖色系ブラウンに仕上げた。「トップからレイヤーを入れ、服に合わせて内巻きにも外巻きにも自在に動きが出せるカット。ヘアカラーで最近人気の暖色系は、複雑な履歴がある髪もカバーしやすく、リスクもなくきれいに仕上がる点でもおすすめ。“ブリック”や“サンド”などのベースカラーに“ペオニー”や“スカーレット”などの暖色を加えると発色もよりきれいで、ほどよく鮮度感を出せるのもいい」。
2025年春夏のトレンドカラーにまつわる
5つの質問に4人の人気美容師が回答
2025年春夏の、ファッションとトレンドカラーにまつわる5つの質問に、4人の人気美容師が回答する。
Q1:ファッショントレンドの変化はヘアに影響する?
A1:「クワイエット・ラグジュアリーに代表される洗練されたシンプルなファッションから、装飾のあるものや古着などいろいろなテイストが混ざったカジュアルなスタイルが多くなったことで、ヘアもレイヤーの入った動きのあるスタイルがかなり人気。カラーも暖色系のリクエストが増えた。これまで黒と白しか着なかった人が暖色系のジャケットを羽織るようになる、といった流れと連動する」(前原代表)。「ファッションがいろんな素材や要素をミックスするようになって、ヘアカラーはハイトーンから中明度の落ち着いた色が支持されるようになった」(夏琳アートクリエイター)。「フェミニンなファッションの流れからか、ヘアにもより柔らかい印象を求める声は多く聞かれる」(宮司副店長)。
Q2:最近、多いと感じるお客さまのリクエストは?
A2:「ベージュのリクエストは変わらず多いが、奥深くなっていて、お客さま一人一人が思い描いているベージュが違う。オリーブ系かラベンダー系か、そのニュアンスの違いを追求するのがカギ。春夏になると明るい色にしたい人が増え、ニーズが高まる“高明度×オリーブ系”を表現するのに“ペリドット”が活躍している。さらに“メタル”を入れて、まろやかさを出すことも多い」(宮司副店長)。「春になって柔らかい印象の暖色系のリクエストは確実に増えている」(嶋根クリエイティブディレクター)。「柔らかさが重視され、暗めのトーンでツヤっぽく見せたいとのリクエストは多い。ただスタイリングはドライな質感が今はきているので、ドライなスタイリングでもパサついて見えない色が重要」(夏琳アートクリエイター)。
Q3:2025年春夏の推しカラーは?
A3:「全体的にはグレージュを選ぶお客さまがまだ多いが、それだと新しさが出ないので“スカーレット”“ペオニー”“モーヴ”などの暖色系を提案して喜んでいただいている」(嶋根クリエイティブディレクター)。「よく使っているのは“サンド”と“ペリドット”。それに“スピネル”や“モーヴ”を組み合わせたり、“メタル”を入れたり。銀座にあるサロンのため遊び過ぎないカラーを求める方が多いが、その中でも新しさを出したいお客さまからはラベンダーベージュ、ラベンダーグレージュというワードが聞かれる。広く使えるけれど新しさも出る“アイリス”は推し」(宮司副店長)。「“ペリドット”を“サンド”で割ったオリーブが気に入っている。クール過ぎない優しい雰囲気の寒色で、今のムードを表している」(前原代表)。
Q4:「N. ルフレカラー」がトレンドヘアにマッチする理由は?
A4:「『アピッシュ』はパーマを得意とするので、8割がパーマのお客さま。ブリーチなしでパーマ毛にもしっかり色が出せるのがいい。暗めの色でも、透明感や柔らかさを出せるのも魅力」(夏琳アートクリエイター)。「これだけの色展開があれば出せない色はない。ブラウン系カラーが流行っている今、お客さまの髪のベースカラーや肌映りに対しコントロールすることが重要。その点でも、ベージュ・ブラウンのバリエーションの多さは最大の強み」(前原代表)。「ナチュラル系カラーが人気の中、ブリーチなしでも高明度高発色が出せるのでお客さまに提案しやすい。髪色の違いを実感してもらえるので、雰囲気を変えたいお客さまが増える春はとくにおすすめしやすい」(嶋根クリエイティブディレクター)。
カラーバリエーション豊富で
高発色がかなう
「N. ルフレカラー」
にごりのないクリアな発色で透けるような質感を髪に与え、軽やかな仕上がりをかなえるヘアカラー。あらゆるニーズに応える15色相をラインアップし、どんな明度も色鮮やかかつ洗練された印象に仕上げる。
STYLING : CHIE GONDO
TEXT : YOSHIE KAWAHARA
ナプラ
0120-189-720