ユナイテッドアローズは、韓国発のセレクトショップ「ナイスウェザー(NICE WEATHER)」の拡大を目指す。原宿、渋谷、表参道などトラフィックが多いエリアを中心に、年間3〜4店ペースで複数店舗を出店していく考え。「『ナイスウェザー』の発信力を活かしながら、韓国カルチャーに関心の高い若年層の開拓を狙う」(佐藤剛・ユナイテッドアローズ開発本部新規開発室室長)
4月に阪急うめだ本店にオープンした1号店に続き、8月から都内6箇所でポップアップを開催。8月14日からは、ラフォーレ原宿でもスタートした。
メンズの軽衣料や雑貨を中心とした既存のラインアップに加え、2025年秋冬からは、日本企画のアパレル商品を販売する。メンズ、ユニセックス、ウィメンズの3軸で、もともと強みのロゴやグラフィックアイテムのほか、「ディッキーズ(DICKIES)」「ディスカス(DISCUS)」「テンベア(TEMBEA)」に別注アイテムも企画した。価格帯はシャツ1万1000~1万6000円、アウター3万3000~3万8000円。佐藤室長は「特にカジュアルファッションを好む女性のお客さまにポテンシャルを感じている」と話し、今後はワンピースやスカートなどにも幅を広げていく。ライセンス比率は将来的に7~8割程度を見込む。阪急うめだ本店店では、ロゴTシャツやキャップに次いで、雑貨や韓国コスメも好評だ。踏まえ、今後は新しいコスメブランドも加えて順次販売していく。「今後はさまざまな韓国ブランドを紹介していく箱にしていきいたい」と佐藤室長。
今後の出店は、売り場面積66平方メートル以下のコンビニ型、99~165平方メートル未満はアパレル比率を高めたファッションビル向け、165平方メートル以上のSC向けの3フォーマットで拡大しいてく方針だ。
佐藤室長は、「『ナイスウェザー』の本国のチームは、ブランド価値を上げていくためには日本市場での成功が大事だと考えている。ライセンス企画の逆輸入もあるだろう。当社が培ってきた知見を活かしてブランド全体を底上げしていきたい」とコメントした。