PROFILE: フランチェスカ・ベレッティーニ=ケリング副CEO(ブランド開発担当)

新生ケリング(KERING)が、いよいよ始動する。ここ数年、業績不振が続いている同社は6月、創業家外かつ全くの異業種である仏自動車メーカーのルノー(RENAULT)からルカ・デメオ(Luca de Meo)新最高経営責任者(CEO)を迎えることを発表。9月15日に着任する同氏のサポートや、今後は会長職に専任する創業家出身のフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOとの“橋渡し役”を担うのは、20年以上にわたってケリングで活躍するフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)副CEOだ。
全ての傘下ブランドを統括する同氏に、低迷が続く主力「グッチ(GUCCI)」の再建策、同じく傘下に持つ「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の新デザイナー任命の舞台裏、人材育成のコツなどについて米「WWD」が聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月4日号からの抜粋です)
WWD:ケリングの売上高のおよそ半分を占める「グッチ」は低迷が続いているが、その再建について。
フランチェスカ・ベレッティーニ=ケリング副CEO(以下、ベレッティーニ):「グッチ」は一時、すさまじい勢いで成長していた。それ自体は素晴らしいことだが、そうした時期はオペレーション機能が追いつかず、当座をしのぐためにさまざまな部分がツギハギになってしまう。現在、「グッチ」のリテール機能やマーチャンダイジング構造を見直し、商品の改善に取り組んでいる。危機的な状況は大きく変化できる機会でもあるので、これを無駄にせず改革していきたい。
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