コーセーは、メイクアップブランド「アディクション(ADDICTION)」の米国における公式ECサイトを9月30日に閉鎖する。2023年9月に米国市場への初展開として開設したが、「ブランド戦略上の判断」として終了を決めた。米国での販売チャネルは、24年6月にロサンゼルスで開業した直営店「メゾンコーセー(MAISON KOSE)」に一本化する。
米国市場では「アディクション トーキョー(ADDICTION TOKYO)」として展開し、進出当初はローンチを記念して百貨店ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE’S)ニューヨーク59丁目店で約1カ月間のポップアップイベントを実施した。
「アディクション」は09年に誕生。16年には香港と韓国、17年には台湾および中国向け越境ECで展開し、世界最大のメイクアップ市場である米国は、グローバル戦略上の次のステップと位置づけられていた。進出当時、コーセーアメリカは「上陸後3~5年で野心的な成長目標を掲げるが、最初の2年間はブランド価値の構築に注力する」方針を示していた。
「アディクション」のUSの公式インスタグラムでは、「アメリカでの素晴らしい旅を経て、私たちはここでの事業を縮小するという難しい判断を下した。この章は終わりを迎えるが、『アディクション トーキョー』は世界中で、そして特に故郷・日本で、芸術性と美への情熱をより大胆に表現し続ける」と発信。これまでの感謝を込め、米国ECサイトでは25%引きのセールを実施している。