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MTGが総工費約107億円の新社屋 隈研吾が設計し広場やカフェを併設した複合施設として一般開放

MTGは、名古屋市熱田区に新本社社屋を建築する。建築家の隈研吾が設計・監修し、カフェやミュージアムなどを併設した複合施設として一般にも開放。竣工(完成)は2027年1月を予定する。総工費は約107億円を見込む。

同社は新社屋を「研究開発とブランド発信の拠点」と位置づけ、熱田神宮の社を抱える熱田の街で神宮東公園に隣接する敷地を採用した。

延べ床面積は約1万5000平方メートルで、社屋は鉄骨造6階建となる。1階は「リファ」カフェ、「リファ」ミュージアム、オフィスエリア、エントランスホールなど。2階は屋外テラス、オフィスエリアなど。3階〜6階はオフィスエリア。屋外は広場、椿パン工房、伝統工芸工房、駐車スペースなどで構成する。

ここでは「周辺環境との調和」「公園に開かれた風通しの良いオフィス」「心地よく働ける環境」を目指す。また、産官学民芸が共創する「熱田外苑プロジェクト」に参画し、熱田外苑の一部として緑と地域をつなぐ設計とした。

熱田神宮と公園に呼応する緑の丘をイメージした社屋は、MTGのデザインを象徴する曲線のテラスを採用。広場を包み込むように建物を配置し、緑と地域をボーダレスにつなぐ。

広場に面したエリアは全て一般に開放する。健康・美容をテーマにした飲食店舗や日本の工芸作品に触れるエリアを併設する予定だ。1階のカフェやミュージアムでは、地域限定の製品販売やブランドの世界観を体験する場を設ける。

同社は「事業ビジョンである『健康で美しく生き生きとした人生』を体現する施設として、地域の人々に親しまれ、熱田の街の新たなにぎわい創出に貢献していきたい」とコメント。

隈研吾氏は「建物が風景の一部となり、人々の営みが自然に重なり合うことを大切にして設計した。木の温もりを感じられる素材を使い、光と風が自然に通り抜ける空間作りを心がけている。地域の方々にも親しまれ、働く人にとって心地よい場所となることを願う」とした。

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