資生堂は8月21日、「エリクシール(ELIXIR)」の主力アイテムである化粧水と乳液(全9品、1078~3960円※編集部調べ)を刷新する。40年以上のコラーゲン研究に基づき、究極のコラーゲンケア成分であるコラジェネシスを開発、配合。基本ケアで小ジワ、たるみ毛穴にアプローチし新次元の肌のハリをかなえる。2製品の刷新は3年ぶり。ドラッグストアやGMS、化粧品専門店など約2万店と資生堂公式ECサイトなどで展開する。
同ブランドは、1983年の誕生以来、コラーゲン研究を軸に進化を続けてきた。2022年に現行シリーズをリニューアルし、シリーズ累計出荷本数1000万本を突破(22年8月〜25年5月)するヒットを記録する。今回、従来の古いコラーゲンを“分解”、“消化”し新たに“産生”させる働きに加え、太く丈夫なコラーゲンに“育成”し、コラーゲンの生涯サイクルが完成。“育成”のための新成分コラジェネシスを開発するなど、「コラーゲンサイエンスが進化した」(島根若菜エリクシール ブランドマネージャー)ことから短いスパンでリニューアルする。
同社が4月に実施した調査(30~69歳女性500人)によると、加齢とともに肌悩みの数は増え、30代で平均2.6個、40代で3.3個、50代で4.3個あった。中でも「ハリ・弾力のなさ」は最も増加幅が大きく、50代では55.2%が悩みとして挙げた。また、40代以降の90%以上が、日々使用する化粧水にも本格的なエイジングケアを求めていた。
こうしたニーズに応え、今回発売する化粧水・乳液は、肌に潤いを与えてハリをもたらし、小ジワや大人の毛穴まで目立たなく仕上げる“高機能エイジングケア”アイテムとして開発。質感は好みや季節に合わせて選べるよう、既存の3タイプからそれぞれ「みずみずしいタイプ」と「しっとりタイプ」の2種を展開。異なる使用感ながら、同等の保湿力を実現するために、タイプごとに専任の研究員がテクスチャー開発を行った。
香りも進化し、ブランド共通のリラックス感のあるアクアフローラルに加え、機能性香料としてストレス緩和にアプローチするべにしずかと、女性ホルモンに働きかけるスイートオレンジを新配合した。
ラインアップは化粧水が“リフトモイスト ローション しっとりタイプ ba” (170mL、各3410円/レフィル150mL、2970円)“リフトモイスト ローション みずみずしいタイプba”(同)。乳液が“リフトモイスト エマルジョン しっとりタイプ ba” (130mL、3960円/レフィル110mL、3300円) “リフトモイスト エマルジョン みずみずしいタイプ ba”(同)。数量限定で“トライアルセット”(化粧水・乳液各30mL、1078円)も用意する。価格は「使い続けて欲しいとの思いを込めて3000円台(現行は化粧水が170mL、3630円、乳液が130mL、4290円)をキープした」。
「エリクシール」は、22年にブランド戦略を刷新して以降、好調に推移する。24年のブランド全体の売り上げは2ケタ成長。現在は、ヒーロー製品に絞り込んだマーケティング戦略を打ち出し、化粧水、乳液、シワ改善クリーム“レチノパワーリンクルクリーム S”、クリーム“トータルVファーミングクリーム”、美容液“ザ セラム”などを強化。24年9月に発売したザ セラム”は累計出荷本数が100万本を突破。3月に発売したUV乳液“デーケアレボリューション ブライトニング + ba”は発売1カ月で170万本を出荷するなど、記録的なヒットとなっている。