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トラベルライター間庭がハコ推し! クリエイターが常宿にする「カンデオホテルズ」

旅の質が重視される今、気分や価値観に添い、心から満足できるサティスファクション パフォーマンス=サティパのいいホテルが求められている。 今回はクリエーターからの支持も高い「カンデオホテルズ」の魅力を深ぼり。絶景スカイスパや食通もうなる朝食、照明にまでこだわった洗練された客室など、唯一無二の4つ星ホテルの快適性とは?

なぜかクリエーターが常宿とする唯一無二の4つ星ホテル

「カンデオホテルズ」の快適性に関しては常々気になっていた。さまざまな商業施設や豪邸撮影で全国各地を飛び回る、知り合いの建築カメラマンが常宿としているのだ。私も住宅撮影で同行する機会があるのだが、現地のホテルを予約する際、「自腹でいいから『カンデオホテルズ』を選びたい」とのこと。これには驚いた。肉体と精神を酷使する撮影の前後、パワーをチャージできる施設の充実ぶりが一般のビジネスホテルとは格段に違うという。とはいえラグジュアリーホテルのようなかしこまった過剰さはなく、価格も現実的だ。カンデオホテルズでは28施設すべてがそれぞれの都市の中心部にあり、都会にいながら心が安らぐ「アーバンリトリート」を目指している。

テレビ番組「ガイアの夜明け」でその躍進ぶりを特集されていた。「顧客満足度ランキング」日本一に何度も選ばれ、洗練とホスピタリティーを兼ね添えたホテルとして注目され続けている。ゲストを迎えるロビーは高層階、最上階に見晴らしのいい露天風呂と本格サウナがあるスカイスパがあるのが特徴。客室は広めに設計されており、大きな窓の前には「小上がりソファ」と呼ばれるスペースがあり、足を投げ出してくつろげる。コロナ禍でホテルの客室の全国平均の稼働率が4割台まで落ち込んだというが、「カンデオホテルズ」はその時期にも8割をマークし、次々に新規施設を開業し、拡大してきた。2025年4月現在では全28施設となり、歴史ある町家を生かした「カンデオホテルズ京都烏丸八角」や三津寺と一体化した「カンデオホテルズ大阪心斎橋」など革新的な試みも多い。

「世界で唯一の四つ星ホテル」を目指してきた「カンデオホテルズ」だが、今ではそれが定着してきた。

大阪・関西万博で盛り上がる大阪を見渡すタワーホテル

そこで2025年4月13日に開幕したEXPO2025大阪・関西万博に向け、活気づく大阪の中心地、淀屋橋に開業したばかりの「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」に試泊してきた。知人たちが絶賛しながらも、なかなか宿泊する機会がなく、恥ずかしながらこれが初カンデオ。期待に胸を膨らませ、17階のロビーへと向かう。各所にシャンパンブロンズをあしらったラグジュアリーな空間で、非日常のきらきらした高揚感。カフェスタイルのラウンジには御堂筋を見通すテラス風の席も。奥にある4400円(税込み、以下同)で利用できるエグゼクティブラウンジ はファーストクラスのラウンジのような風格だ。

チェックイン後、さっそく最上階31階にあるスカイスパへ。これぞ絶景!大きな浴槽と水風呂が大開口の前に並び、さらに1フロア上には展望露天風呂が。女性用は横からの目隠しとしてデザインの一部となった壁があったが、男性用は都市部の露天風呂としては考えられないほどの開放感。ちょっと足がすくみ、怖くなるほど抜けているのだ。目の前に川や小島を介し、向かいのビル群とはかなり距離が離れているのだが、ありないほどの開放感!向こうのビルから見えちゃうんじゃない?(そのせいか女湯には湯あみ着も用意されていた!)

なんとこのスカイスパ、建造物内のもっとも高層階にあるインフィニティー露天風呂として、ギネスに登録されているという。そしてうれしいのがサウナ。サウナもまた外の風景が見通せる設計で、閉塞感がなく、目に前に広がる眺めを味わいながら心もほぐせる。露天風呂には外気浴のスペースもあり、これは整う!心も、身体も!

最上階である31階にはフィットネスジムがあり、これがまた絶景。天空でエクササイズに励むかのように、朝夕を問わず、利用しているゲストは汗を流していた。これは撮らずにはいられないフォトジェニックさだ。

窓際にはソファベンチ、照明まで計算尽くされた客室に感嘆

客室ではさらに驚く。壁一面の大開口からは大阪の街並みが見渡せ、窓際にはカンデオホテルズのアイコンのひとつである「小上がりソファ」が。このちょっとした居場所がお茶を飲むとき、本を読むとき、ベッドに入る前にふとくつろぎたいときにちょうどいいのだ。 独立したデスクもあったのだが、あまりの快適さにPCでの作業もこの「小上がりソファ」で進めていた。

洗面周りやクローゼット、冷蔵庫や食器を納めたミニバーも機能的なのにラグジュアリー。なぜだろう? それは間接照明やミラーを効果的に取り入れているからだ。食器や冷蔵庫を納めたキャビネットも、シャンパンブロンズを取り入れたオリジナルのデザイン。この色は客室やパブリックスペースの各所に取り入れられていて、この輝きをみると「カンデオホテルズ」を思い出すだろう。つまり視界のどこにでも「カンデオホテルズ」らしさを感じる色、光、形を感じ、ブランディングが確立されているのだろう。視覚による違和感がない宿泊施設というのは実は少ない。クリエーターのリピーターが多いのもなんだか納得できる。

底力が発揮されるのはアメニティーの上質さだ。なかでもボディータオルは衝撃。使い捨てのペラペラ、ごわごわの素材が多い中、しっかりとした厚地で、たった1回の寿命にするには忍びないのだ。当然、私は自宅で数回使おうと、乾かして持ち帰った。歯ブラシやコットンを納めた木箱、予備のトイレットペーパーのケース、電話の使い方の表示など、ちょっとした小物、表示にも手を抜かず、この世界観を守っているのにはあっぱれとしか言いようがない。シティホテルでは味気ない白いティーカップや、やや武骨なマグカップが客室では採用されがちだが、部屋のトーンに調和するゴールド基調の洗練されたデザインであることもうれしかった。1ランク上の自分になれたように錯覚する。

天空のレストランでの上質な食事。 イタリアンブッフェに目も胃袋も大満足

「カンデオホテルズ」には朝食目当てのリピーターも多い。天空のレストランでの素材を生かした上質なメニューが並ぶ。生ハムやチーズ、豊富なフルーツなど、インバウンド層を想定した品ぞろえでもあるが、肉じゃがやだし巻き卵、いんげんの胡麻和えなど、本格的な和食も充実。「心と体が求める食べあわせを、思いのままに、選べる幸せ」を朝食のコンセプトとし、和食、洋食にこだわらず、体が求め、栄養バランスのよいものを組み合わせて盛り付けるのがいい。施設内でできるだけ調理し、ひよこ豆のカレー仕立てなどの創作メニューも。手作り豆腐と生卵の脇には12本以上の醤油瓶がひな壇に並ぶ厳選醤油バーも。比べる楽しさ、選ぶ喜びがある。

夕食もすごかった…!ディナーのイタリアンブッフェはそのロケーションと品ぞろえの豊富さから、地元のビジネスマンによる懇親会、女子会などで集うローカル客で賑わっていた。イタリアンと言えばアクアパッツァやピッツァなど日本ではシェアすることが前提だから、大皿から好きな分だけ取り分けるブッフェは理にかなっている(本場イタリアではピッツァは1人で1枚食べる文化なのだそう…!)淀屋橋の夜景を見ながら、ワインを片手に語らう。最高じゃないか。今度は大阪在住の友人を呼ぼう。ちなみにディナーブッフェは飲み放題のソフトドリンク付きで1人5500円 、スパークリングを含む7種のワインなど各種プレミアムドリンクのフリーフローも3300円の追加もできるので、ちょっとグレードアップした宴会を楽しむのもいい。

「とはいっても所詮、ブッフェでしょ?」などと軽んじることなかれ。北海道産サロマ牛モモ肉のローストビーフなどのディナー限定メニューも。桜エビと菜の花のピッツァなどのような季節限定メニューもあり、心が躍る。通常のホテルブッフェに比べて、大皿に乗るポーションが少ないせいか、作り立てにさし変わる回転がよく、常に暖かいお料理を味わえた。パーティールーム的な空間や(有料で個室もあり)夜景を前にベンチタイプのデートに最適な席などもあり、みんなで、2人で、そして出張時のシングルディナーでも、それぞれ満足できるのだ。

ラグジュアリーでは終わらぬ利便性が、唯一無二に四つ星を維持するゆえん

ラグジュアリーを極めた環境が快適なのは当たり前。「カンデオホテルズ」ではポーターは存在せず、荷物は自身で運ぶ。ランドリーも完備。部屋のテレビやアプリから、スカイスパやランドリーの混雑状況もチェックできるなど、効率重視のスタイル。空間や食事のクオリティーやホスピタリティーは5つ星ホテルレベルでありながら、無駄を省き、手の届きやすい価格設定を実現している。

「カンデオホテルズ」の位置づけは「安くて寝るだけのビジネスホテル」でもなく、「非日常性はあるが価格が高すぎて気軽に使えないシティホテル」でもない。両者の中間領域に属する新しい業態、と定義している。出張で利用した時はリーズナブルにエネルギーを充電できるゆとりのある滞在を提供し、そのゲストが休日には家族や友人とともに、観光やレジャー目的の滞在で訪れたいホテルを目指しているのだそう。納得。まさにその絶妙な匙加減が実践されている。

大型ホテルでストレスになりがちな、朝食時やチェックアウト時のエレベーター渋滞問題も、1階から17階までは3基、17階のフロントやレストランから客室、31階スカイスパまでの高層エレベーターは6基あり、移動もスムースだった。奥には広々としたバッゲージルームがあり、かなり大きなトランクでも安全に保管される。「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」はインバウンド層も多く、満足げな海外旅行客の姿も目立った。まずい。もうばれはじめている…グローバル系のシティホテルよりも、ずっと上質な滞在が、しかもリーズナブルにできるということが…!

そして私が「カンデオホテルズ」をハコ推ししたくなる最大の理由は充実したリクルート用のサイトだ。年齢、性別、学歴、国籍は一切不問とし、スタッフそれぞれが成長できるようなコンテンツも満載。ホテル業界の仕事内容や情報をまとめた「豆知識」は、思わず真剣に読み込んでしまった。「カンデオホテルズ」は「お客さまがより光輝くために」をモットーとしているが、「働くスタッフより輝くために」を実践しているからこそ、この成功があるのだろう。

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