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トラベルライター間庭がハコ推し! 今こそ行くべき“サティパホテル”「リッチモンドホテル」

旅の質が重視される今、気分や価値観にフィットし、心から満足できるサティスファクション パフォーマンス=サティパは選ばれる条件だ。トラベルライターの間庭典子が今回“ハコ推し”するのが、極上のモーニングブッフェを提供しているリッチモンドホテル。全国各地に点在するリッチモンドホテルでは朝食ブッフェを強化し、「こころもおなかも幸せにする朝ごはん」を提供している。

「こころもおなかも幸せにする朝ごはん」で1日をスタートする

リッチモンドホテルが目指すコンセプトは極めて明確だ。極上のモーニングブッフェでハッピーに1日を始めるホテル。ロイヤルホストやシェーキーズ、ロイヤルガーデンカフェなどの外食チェーンや機内食を手掛けるロイヤルのホテル事業部が運営し、全国43カ所で展開している。

先日、「こころもおなかも幸せにする朝ごはん」を体感する、「リッチモンドホテルプレミア浅草」での朝食試食会に参加してきた。そしてそのこだわり、本気度に度肝を抜かれた!

正直に言おう。1泊5万円以上を予算とするラグジュアリーホテルやリゾートなら、このレベルの朝食だってありえる。シティホテルでも豪華な朝食を売りにするところが最近は増えている。けれどもリッチモンドホテルのようなビジネスユースされる機能性ホテルでここまでのクオリティーは珍しい。なんと言おうか、朝食のラインアップに愛があるのだ。

朝食には珍しくローストビーフやグリルチキン、ミートボールのトマトソース煮などの肉料理も充実。鯖寿司やカレー、グラタンなどの満腹感のあるメーンも並ぶ。特筆すべきはラーメンやオムレツなど、ライブキッチンで提供する人気メニューだ。目の前で作り上げた出来立てを味わってほしいという思いで、ホテルが直営で朝食を提供している19の施設では、ライブキッチンによるアツアツのメニューを目玉としている。気軽だけれどいつもよりちょっと贅沢な郷土色食文化を味わえる非日常=ワクワクをサーブしている。

インバウンド客を意識し、日本の食文化を広く楽しむ構成に

浅草ではまた、インバウンド客を意識している。東京を拠点に日本各地を観光する外国人ビジターも多いため、ここでは東京にはこだわらず、日本全体の食文化を楽しめるような構成になっているのだ。例えば最近、海外の方にも人気の高いラーメンやたこ焼きなどもメニューに加え、その反面、サラダやフルーツなど、海外客に需要のある食材を強化した。チーズやシリアルなどのコーナーも充実している。グレープフルーツを丸ごと絞ったフレッシュジュース、スパークリングワインも並ぶ。

ブッフェのいいところは今まで食べたことのない食材、メニューでも気軽にトライできる点。ここでの体験をきっかけにお寿司やラーメンだけではない、好きな日本食のレパートリーを広げてほしいという狙いがある。

デザートコーナーにも抹茶や紫いものくずもち、カスタードが入ったたい焼きなど和のテイストのスイーツが並ぶ。目の前がスカイツリー、浅草寺までも徒歩圏内という絶好のロケーションのなかで、美味しい日本を食べ尽くそう。

直営の19施設では地域の特色を生かした郷土食を

43施設のうち盛岡駅前、山形駅前、名古屋新幹線口、浜松、高知などの直営施設では各施設が趣向を凝らし、その地の食文化を楽しめる名物料理を提供している。料理だけではなく、気分が上がる器、ご当地デザインなど、五感で楽しめる構成になっている。高級ホテルさながらのライブキッチンでは、その場でオムレツなどもカスタムオーダーできる。最小限のスタッフでまわせるのがブッフェのメリットであろうに、手間ひまを惜しまず、スタッフとの交流を楽しめるような仕組みも作ろうという心意気を感じるのだ。

例えば「リッチモンドホテル札幌大通」ではにぎりたてのお寿司やご当地味噌ラーメン、スープカレーなど札幌の名物をくまなく堪能できる。「リッチモンドホテル宇都宮駅前アネックス」では宇都宮名産の餃子はもちろん、佐野ラーメンやとちおとめいちごミルクなどで栃木らしさを表現。益子焼の食器を主に使っている。「リッチモンドホテル名古屋納屋橋」ではひつまぶしなどメーンを4種から選ぶハーフビュッフェ、「リッチモンドホテルなんば大国町」ではたこ焼き、肉吸い、串カツなどの大阪名物など約60種のメニューでくいだおれる。全施設をめぐってみたくなるほど、ユニークで魅力的だ。

那覇ではやちむん風の器で琉球料理を堪能

沖縄那覇の中心地にある「リッチモンドホテル那覇久茂地」に試泊したときには、ゆいレールの美栄橋駅から徒歩2分の立地を生かして、観光や仕事の拠点とした。取材や会食で忙しくても、朝ごはんは自分だけの時間。沖縄ならではの伝統的な琉球料理を少しずつ味わえるのがうれしい。

ゆし豆腐や味付けもずく、紅芋コロッケなど沖縄ならではの食材が並ぶ。もちろんゴーヤーチャンプルーやラフテーなどの名物料理も。メキシカン料理タコスの具をのせた、沖縄発祥のタコライスなども自分好みに盛り付けて食べられる。私はレタスとトマトをたっぷり乗せた朝仕様にしてみた。ジュースもグァバやマンゴーなどトロピカル。

沖縄料理は苦手という人もご安心あれ。鯖の塩焼きや肉じゃが、ナスの揚げびたしなどのお惣菜も充実し、サラダや卵料理もあり、和食も洋食もどう盛り付けるかは自由自在。

器も沖縄らしいやちむん風のデザイン。風を通しつつ家を守る花ブロックやミンサー織など、沖縄の古民家をモチーフにした朝食レストランは、テーブル席以外にもカウンター席もあり。朝から作業に取り掛かっているビジネスマンもいた。

食だけではない、ビジネスや観光をサポートするサービスも

まずチェックイン時。チェックイン開始の14時前に到着し、荷物を預けて近所で時間をつぶそうかと思っていたのだが、チェックイン前でも使えるフリーラウンジを利用することにした。13時から20時まで、朝食会場である2階を開放しているという。広々とした空間なので、誰にも邪魔されずPCに向かい、作業に集中することができた。奥のコーナーではどこかの航空会社のクルーがミーティングしつつ、談笑している。

コーヒーなどのドリンクもセルフサービスのドリンクバーがあり、Wi-Fiや電源も自由に使えて便利だ。冷凍庫の中には沖縄ならではのブルーシールのアイスクリームも。紅イモ、黒糖、シークワーサーなど沖縄らしいフレーバーが並ぶ。ミニカップだから全種類制覇できるかも⁈と思いつつ、夜の会食のことを考え、1種類だけで我慢した。

ロビーにはかりゆしシャツのラックが。メンズ、ウィメンズ共に各サイズさまざまなデザインがあり、500円で1日レンタルできるという。沖縄らしいモチーフを用いて、沖縄で縫製されたかりゆしは、島の正装。ビジネスシーンでも通用するので、沖縄での商談に着ていくと喜ばれるのでは。どれくらい島の気候にあっているのかを体験するいいきっかけにもなる。次回はぜひトライしてみよう。

このように立地がよく、ビジネスホテルとしての機能を果たしていながらも、ちょっとしたおもてなしや、現地の人と交流する後押しとなるレンタルサービスなど、伝統的な日本旅館のような心づかいを各所で感じるのだ。仕事や観光で忙しく、館内での滞在時間がわずかになろうとも、この宿を選んだ満足度は高いであろう。

京都では・・・インバウンド客を意識し、日本の食文化を広く楽しむ構成に

「リッチモンドホテルプレミア京都四条」の朝ごはんもスペシャルだ。ブッフェスタイルで、約12種類の小鉢を「京格子すかし箱」に盛り付けて、自分好みの松花堂弁当をつくるというもの。万願寺唐辛子や京壬生菜などをつかった京イタリアンもテーマで、華やかな朝ごはんで1日をチャージできる。

またほとんどのホテルでモーニングブッフェは宿泊者以外のビジターでも利用でき、例えば「リッチモンドホテル那覇久茂地」では税込で1700円、子どもは850円とリーズナブル。近場の日帰り出張でも、あえて早めに到着してこの「こころもおなかも幸せにする朝ごはん」を食べに行こうと画策中だ。またその地に住む友人といっしょにパワーブレックファーストを企画することもできる。

出張などのビジネスユースやひとり旅でも、朝だけはその地らしい多種多様なメニューを、好きなだけ味わえるのは画期的。朝食はとにかく豪華に、他はシンプルかつ機能性重視で・・・というニーズにこたえた満足度の高いホテルなのだ。

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