「ブリジャートン家」の衣装は238人の職人によって特注で製作されており、21年春夏シーズンのトレンドが衣装にも反映されている。同シーズンでは多くのブランドがチュールや花柄、重厚な装飾を施すなどしたロマンチックで華やかなコレクションを発表しており、1813年が舞台の「ブリジャートン家」のお洒落な登場人物たちにもぴったりな雰囲気がある。
そこで今回は「ブリジャートン家」の人びとが21年春夏プレタポルテ・コレクションを着るとしたら?と、勝手にベストルックを選んでみた。着用すれば、現代の「ブリジャートン家」になれるかも?
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ダフネ・ブリジャートン(Daphne Bridgerton)
主人公ダフネの衣装は非常にエレガントで洗練されており、宝石やパールの装飾を施したパウダーブルーのドレスに、透け感のあるグローブを合わせたトラディショナルでニュートラルなスタイルに仕上がっている。
衣装デザイナーのエレン・ミロジェニック(Ellen Mirojnick)は、「ダフネは圧倒的に清純でエレガントだ。尚且つとてもシンプルな輝きを放っている」とコメントしている。
「マルカリアン(MARKARIAN)」のロマンチックな白いドレスと、ダフネが着用しているオフショルダーのストラップとAラインが印象的なパステルブルーのドレスには、共通のエッセンスが感じられる。一方でカジュアルな要素は「ミュウミュウ(MIU MIU)」のパウダーブルーのドレスにも似ている。
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サイモン・バセット(Simon Basset)
ヘイスティングス公爵(Duke of Hasting’s)の鬱々とした性格は彼のファッションにも表れており、劇中ではダークな色のジャケットをしばしば着用している。彼のスタイルは、「ブリオーニ(BRIONI)」「ダンヒル(DUNHILL)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」のメンズ・コレクションのブラックスーツと重なる部分がある。
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フェザリントン家(The Featherington Family)
ブリジャートン家が洗練された上品なスタイルを好む一方で、フェザリントン家はより大胆で華やかな色使いが印象的だ。ミロジェニックは、「彼らのスタイルは少しばかり騒がしく、ちょっと飾りすぎで、やりすぎな一面もある」とコメントしている。
21年春夏コレクションには、奇抜な花のヘッドピースを発表した「ロダルテ(RODARTE)」や、「バッジェリー・ミシュカ(BADGLEY MISCHKA)」「アントニオ マラス(ANTONIO MARRAS)」といったフェザリントン家の女性たちにぴったりな花柄のドレスもある。
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シャーロット王妃(Queen Charlotte)
威圧的な様子で描かれているシャーロット王妃は、宝石とフリルをふんだんにあしらったパニエスカートのドレスを着用しており、1813年の統治者らしい豪華で威厳のあるスタイルに仕上がっている。
王妃の派手なスタイルは「モスキーノ(MOSCHINO)」のチュールボールガウンや「ハルパーン(HALPERN)」のボリュームドレス、そして「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」のビーズをあしらったドレスなどと類似している。
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エロイーズ・ブリジャートン (Eloise Bridgerton)
ブリジャートン姉妹の1人であるエロイーズは、姉のダフネとは対照的にジェンダーのあり方やイギリス社会における立ち位置の問題に立ち向う様子が描かれている。彼女の反抗的な性格はファッションにも表れており、エロイーズは社交界デビューする女性にふさわしいとされる装いを渋々身につけている。
エロイーズのスタイルからは、「エルメス(HERMES)」のパウダーブルーのジャンプスーツや「バッジェリー・ミシュカ(BADGLEY MISCHKA)」のジャケットとゆったりしたボトムス、「フェンディ(FENDI)」の白い襟付きドレスといったスポーティーな要素が感じ取れる。
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マリーナ・トンプソン(Marina Thompson)
マリーナはフェザリントン家の派手な親戚たちとは違って、装飾が控えめでソフトな雰囲気のイエローのドレスを着用している。彼女のスタイルと共通しているのは、フェミニンなAラインのドレスを発表した「アーデム(ERDEM)」や「ジェニー・パッカム(JENNY PACKHAM)」のコレクションだろう。
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