1. BLACKPINKのスタイリストが明かす アイドルからファッションアイコンが生まれるまで

BLACKPINKのスタイリストが明かす アイドルからファッションアイコンが生まれるまで

コラム

2018/7/7 (SAT) 11:00
チェ・ギョンウォン (c) Fairchild Fashion Media

 JENNIE、LISA、JISOO、ROSEの4人から成る韓国のガールズグループBLACKPINKは、BIGBANG、PSY、WINNER、2NE1などを擁するYGエンターテインメント(YG ENTERTAINMENT)から鳴り物入りで2016年にデビューしたグループだ。デビュー曲「BOOMBAYAH」と「WHISTLE」はそれぞれ米ビルボードワールドデジタルソング1、2位に輝き、7月20日の初来日公演を皮切りにジャパンツアーも控えている。その成功の秘訣は4年間の過酷な練習生期間で身につけたダンスと歌唱力、キャッチーなエレクトロポップだけでなく、スタイリストのチェ・ギョンウォン(Choi Kyoung Won)のスタイリング力にもある。

 クラシックなスタイルが好きと語るギョンウォンだが、BLACKPINKのスタイリングはそれとは対極で、ラグジュアリーブランドからアンダーグラウンドなストリートブランドまでをミックスしながら、ガールズグループらしくかわいさも忘れていない。「典型的な韓国ファッションとは一線を画すスタイルを作ること、そして新たなマイルストーンを作ることが私のビジョン。BLACKPINKはファッションが好きな層に愛されている、トレンドに敏感な女の子たちのためのグループ。例えばTWICEはフェミニンでキュートなスタイリングでマス向けだけど、BALCKPINKはもっと感度が高い人がターゲット」とギョンウォンは説明する。

 インスタグラムでフォロワーを15万近く抱えるファンアカウントでは、BLACKPINKのメンバーが着用したアイテムのブランド名や値段まで徹底的に解剖している。例えば「シャネル(CHANEL)」のアンバサダーも務めるJENNIEがミニアルバムのティザーに登場した時のスタイリングは、パリでコレクションを発表している「マリーン セル(MARINE SERRE)」の三日月がプリントされたTシャツに日本のスケートブランド「シーイー(C.E)」のグラフィックパンツと特定されている。同アカウントによれば、BLACKPINKの着用ブランドは「チャールズ ジェフリー ラバー ボーイ(CHARLES JEFFREY LOVERBOY)」「1017 アリクス 9SM(1017 ALYX 9SM)」「ロージー アスリン(ROSIE ASSOULIN)」「ヴェトモン(VETEMENTS)」「ヴィヴェッタ(VIVETTA)」「ユニフ(UNIF)」「アンブッシュ(AMBUSH)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」までさまざまだ。

 韓国では恒例となった空港に降り立ったアイドルや俳優などをパパラッチする「空港ファッション」でも、「BLACKPINK以前に『アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)』や『バレンシアガ(BALENCIAGA)』を着用したガールズグループはいなかった」とギョンウォン。「空港ファッション」で多くのブランドが売り上げ増の恩恵を受けていることを自覚してからは、『空港ファッション』の“スポンサー”に就くことが普通になったことを明かす。

 スタイリングで心掛けていることは「それぞれのメンバーのパーソナリティーを表現しつつ、全員のルックがうまく調和していること。それからシングルやツアーテーマにマッチしたスタイリングをすること」とギョンウォン。ジャパンツアーでは原宿の古着のセレクトショップ、ナディア フローレス エン エル コラソン(NADIA FLORES EN EL CORAZON)など、ツアー先の現地のブランドやショップのアイテムをスタイリングに取り入れているという。

 ギョンウォンのオフィスには韓国のラグジュアリーセレクトショップ、ブーン・ザ・ショップ(BOON THE SHOP)から借りたバッグがあちらこちらに置かれていた。YGエンターテインメントは衣装にかける金額は気にしていないようだ。ギョンウォンは「デビュー以前から、YGエンターテインメントは他のガールズグループとは全くかけ離れたオーラをBLACKPINKに持たせようとしていた。スタイリストとして私は全面的な支援を受けているわ。普通は予算を割いてくれない気鋭ブランドにもYGエンターテインメントは寛容だし、ブランドと私をつなげてくれる」と明かす。

 最近ではBLACKPINKとの仕事が大半だというギョンウォンだが、スタイリストとして忙しい時期以外でも自身のバッグブランド「アヴァム(AVAM)」とそのディフュージョンラインの「アヴァム アパートメント(AVAM APARTMENT)」の運営で休むことなく働く。K-POPと韓流ドラマのスターのスタイリングを手掛けることで“コリアンドリーム”をつかんだ彼女は「K-POPや韓流ドラマの絶大なパワーは無視できない。韓国を動かしているのはトレンド。誰か有名人が着ていたら、みんなまねする。それが社会的現象を生む」と語る。ECサイトのみで販売していた「アヴァム アパートメント」は、18年末に初めての店舗を江南にオープン予定だ。

LINEでフォローして最新ニュースをチェック 友だち追加
メールマガジン登録

毎週月、水、金に注目コンテンツをお知らせするメールマガジンをお届けします。
今ならデジタルデイリーの1週間試し読みもご利用いただけます。
※ @icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。

フォーカスランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間
  1. 「モンベル」が作ったインナーダウンという当たり前

    トレンドインタビュー
  2. ヴァージルが手掛ける「ルイ・ヴィトン」2019年春夏メンズの注目アクセ10選

    コラム新作コレクション・レポート
  3. 伊ダウン「ムーレー」 伊藤忠と共に30億円ビジネスを目指す

    企業動向オープンインタビュー
ブランド検索
シーズン検索
お問い合わせ各種

デジタルデイリーについての問い合わせは
下記よりお選びください。

false false true true true false true true