
全国主要百貨店7社の化粧品売り場の春の「化粧下地」売り上げTOP5をお届け。夏に向かうこの季節は乾燥からテカりが気になり下地を変えるケースも少なくない。その中で、どの百貨店でも売り上げ上位に入ってくるのが資生堂の「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」の下地だ。そのほか、「RMK」や「ポール & ジョー ボーテ(PAUL & JOE BEAUTE)」なども根強い人気だ。(この記事はWWDビューティ2019年4月18日号、4月25日号、5月2日号、5月16日号、5月23日号、5月30日号、6月6日号からの抜粋です)
【伊勢丹新宿本店】
集計期間:
2019年2月15日~3月14日
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保湿力があり、
艶感を高めて肌を明るく
「空気の乾燥や寒暖差からくる肌疲れ、さらに花粉による影響もあり、この季節はベースメイクに対する問い合わせが急増。化粧下地は保湿力や艶を高めるものが注目され、UVカットやエイジングケアなどの機能性もポイントだ」と、岡部麻衣・三越伊勢丹 化粧品MD統括部 化粧品営業部 新宿化粧品マーチャンダイザー。1位は「滑らかなテクスチャーで肌に潤いを与え、艶のある美しい肌へ。国内人気だけでなくインバウンドの指名買いも多い」。2位は「保湿成分を配合した美容液のような下地で、潤った肌が持続」。3位は「高い紫外線防止効果ながら乾燥しにくく、さらっと仕上がる」。
【松屋銀座】
集計期間:2019年3月1~31日
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仕上がりの好みで
テクスチャーを選ぶ
「化粧下地に求められるのは、汗や皮脂で化粧が崩れないことが一番。次にファンデーションののりをよくするために毛穴をしっかりカバーすること。またUVカット効果は必須。皮脂崩れ防止にはマットな下地を、艶肌仕上げにはみずみずしいテクスチャーやパールが入っているものが選ばれる」と、寺本知香・松屋 婦人一部MD課 化粧品バイヤー。1位は「肌表面の乱れを整え、上質な肌の質感をかなえる」。2位は「肌そのものを美しく見せる。特にインバウンドのまとめ買いが多い」。3位は「UVカット効果が高く、日焼け止めとしても使える。明るい血色感をプラス」。
【丸井今井札幌本店】
集計期間:2019年3月1~31日
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つけ心地や使用感に優れた
商品が人気
「ナチュラルメイク人気で、“艶”“質感”“自然な仕上がり”がキーワードだが、化粧下地選びで何よりも重視されるのが、“つけ心地”や“使用感”。ファンデーションとセットで購入されることが多く、メイクのキープ力だけではない、さらなるプラスαが期待される」と、宮本隆史・札幌丸井三越 特選・宝飾時計・雑貨営業部 化粧品バイヤー。1位は「艶感と透明感を与えて、毛穴や黄ぐすみをカバー。手持ちのファンデーションとも合わせやすい」。2位は「みずみずしいテクスチャーで軽いつけ心地がポイントだ。素肌のような自然な艶が好評でロングセラー」。3位は「ファンデーションとセットで購入され、リピーターも多い」。
【阪急うめだ本店】
集計期間:2019年3月1~31日
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パール入りやトーンアップの
下地で明るく
「これからの季節、紫外線から肌を守るために肌が角質肥厚していくので、下地で肌を明るく仕上げるのがポイント。そのためにトーンアップ効果のあるものやパール入りの下地の動きが活発になる」と、尾西直子・阪急本店 ビューティー営業統括部 化粧品商品部バイヤーは話す。1位は「のびが良く、毛穴などの肌悩みをカバー。肌の状態の変化にも対応するので、化粧崩れしにくい」。2位は「みずみずしく滑らかな仕上がり。3種のヒアルロン酸が肌を潤いで満たす」。3位は「肌のトーンを整え、素肌感や透明感のある仕上がりに」。
【西武池袋本店】
集計期間:
2019年3月15日~4月14日
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艶感や透明感を重視して選ぶ
「艶感や透明感を重視して選ぶお客さまが多く、SNSなどで口コミを見てから来店される。日差しが強くなってくると、SPF値の高いものや化粧崩れしにくいものがよく動く」と、安田結紀そごう・西武 西武池袋本店 婦人雑貨部 化粧品係 販売リーダーは話す。1位は「毛穴や小ジワを目立たなくし、キメ細かい肌を作ってくれるのでリピートする人が多い。インバウンドにも人気」。2位は「潤いの美容成分がたっぷり入った化粧下地。自然な艶感を演出すると口コミでも話題に」。3位は「アジア女性の肌を美しくみせるピーチ系ピンクカラーがくすみを消し去り透明感を与える」。
【横浜高島屋】
集計期間:2019年4月1~30日
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ファンデとのセット買いより、
肌との相性重視
「ファンデーションを引き立てる化粧下地は、肌との相性を重視して選ばれる。そのためファンデーションとセットで購入するよりは、結果的にブランドが違うものを使う人が増えている。保湿力や崩れにくい機能性がポイントだ」と、五十嵐太一郎・横浜高島屋 化粧品売り場 副セールスマネージャー。1位は「滑らかにのびて、ファンデーションののりをアップ。大気汚染物質からも肌を守る」。2位は「素肌の色ムラなどを補正し、カバー力と透明感が同時にかなえられる。価格も魅力的だ」。3位は「心地いいムースのようなエアリーなジェルテクスチャーで、べたつかない」。
【東急百貨店東横店】
集計期間:
2019年4月15日~5月14日
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下地で肌色補整、
ナチュラルな艶肌を実現
「トレンドは艶肌。ファンデーションでナチュラルな艶肌を実現するには、カバー力や肌色補整効果のある下地が必要。特にグリーンやパープル系が人気だ。ファンデーションとの相性を大切に、セット購入する方が多い。夏に向かって、てかりを防ぐ商品も動き始めた」と、吉田薫・東急百貨店 化粧品バイヤー。1位は「小じわ、毛穴、色むらをカバー。インバウンド需要も高い」。2位は「汗や皮脂に強く、ファンデーションを長時間キープ。UVカットしながら艶肌も実現」。3位は「70%美容液成分の乳液タイプ。赤ちゃんのような艶肌がかなうと話題に。べたつかないので梅雨~夏に◎」。