ファッション

古着「ドンドンダウン」がカンボジアのドミナント出店を加速

 ドンドンアップ(岩手、岡本昭史社長)は8月25日、日本国内に39店舗を運営するリサイクル古着店の「ドンドンダウン オン ウェンズデイ(以下、ドンドンダウン)」の新店を、世界遺産アンコールワットを擁する観光地シェムリアップにオープンした。カンボジア国内では10店舗目となり、これまで首都プノンペンに2014年から立て続けに9店舗をオープンしていた。アジアにおける古着の集積地としてはタイが有名だが、「“本丸”はカンボジアだ。“独資(100%自社資本)”で進出できるのも魅力」と語る。

 ドンドンダウンは、毎週水曜日に10段階で“どんどん”値下げを行う。商品をすぐに買うか、値下げを待つかは客にゆだねられるが、当然待つ間にほかの人に購入されてしまうこともある。岡本社長は「このゲームのようなどきどき感が、ドンドンダウンの特徴だ」と話す。一部の買い取り強化ブランドなどにはこの値下げは適用されないが、それらも毎週水曜日に2割引きとなる。

 カンボジア店舗のシステムも日本と同様で、8ドル(約840円)、7ドル(約730円)、6ドル(約630円)、5ドル(約520円)、4ドル(約420円)、3ドル(約310円)、2ドル(約210円)、1.5ドル(約150円)、1ドル(約100円)、0.5ドル(約50円)と10段階で値下げする。一方で、9ドル(約940円)以上の一部の商品は定価販売する。

 カンボジアの実質GDP成長率は15年が7.20%、16年が7.04%、17年が6.95%と高いが貧富の差も大きく、新品衣料を購入できない低所得者も多い。コピー品も出回り、ドンドンダウンには古着だが“本物”があり、客は安心を得る。

 今後の展開について岡本昭社長は、「さらにプノンペンに20店舗、シェムリアップに10店舗をオープンして地固めしたい。その先は地方都市にも進出し、3年以内にカンボジアで60~70店舗を出店したい」と話す。

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