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「LVMHプライズ」が特別賞として「カール・ラガーフェルド賞」を新設

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、若手を支援するためのコンテスト「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」に特別賞として「カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)賞」を創設すると発表した。

 今年2月19日に85歳で死去したカール・ラガーフェルド氏は、ファイナリストからグランプリを選出する審査員として同コンテストの設立当初から参加しており、今回初めて同氏不在での開催となる。

 同コンテストを2013年に設立したデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、「カールは最初からこのコンテストにとても熱心に取り組んでくれて、ファッションに対するその並外れた情熱を審査員や候補者たちに分け与えてくれた。カールと過ごした貴重なひとときは、私たち全員の心に深く刻まれている」と語った。

 「カール・ラガーフェルド賞」の受賞者には、賞金15万ユーロ(約1750万円)とLVMHのエキスパートによるコーチングを1年間受けられる権利が授与される。しかし、仮にこうした豪華な賞品がなくとも、その類いまれな才能で「クロエ(CHLOE)」「フェンディ(FENDI)」「シャネル(CHANEL)」などのトップブランドを成功に導き、“モード界の皇帝”と呼ばれたカールの名を冠した賞を手にする栄誉を得たいと願うデザイナーは多いだろう。

 今年はおよそ100カ国から1700人以上の応募があり、ファイナリストには「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦デザイナーのほか、「べサニー ウィリアムズ(BETHANY WILLIAMS)」のベサニー・ウィリアムズ、「ボード(BODE)」のエミリー・アダムス・ボード(Emily Adams Bode)、「ヘッド メイナー(HED MAYNER)」のヘッド・メイナー、「ケネス イズ(KENNETH IZE)」のケネス・イズドンモウエン(Kenneth Izedonmwen)、「フィップス(PHIPPS)」のスペンサー・フィップス(Spencer Phipps)、「ステファン クック(STEFAN COOKE)」のステファン・クック & ジェイク・バート(Jake Burt)、「テーベ マググ(THEBE MAGUGU)」のテーベ・マググの計8組が選出されている。

 最終審査は6月に行われており、グランプリなど各賞の発表と授賞式は9月4日にルイ・ヴィトン財団(Fondation Louis Vuitton)で行われる。グランプリを獲得したデザイナーには賞金30万ユーロ(約3500万円)と、やはりLVMHのエキスパートによるコーチングを1年間受ける権利が授与される。昨年の「LVMHプライズ」グランプリには、「ダブレット(DOUBLET)」の井野将之デザイナーが選ばれた。

 なおカール自身も、ザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)の前身である国際羊毛事務局(INTERNATIONAL WOOL SECRETARIAT)が新たな才能を発掘するために創設した「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)」で1954年にイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)とともに優勝した経歴がある。

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