ファッション

“編むシューズ”にストッキングのアツギが参入 伊の編み機大手と技術提携

 ストッキング大手のアツギ(ATSUGI)が、シューズの製造事業に参入する。このほどイタリアの靴下編み機製造で世界最大手のロナティ(LONATI)と提携し、共同のシューズアッパー開発で合意した。アツギは自社の企画力と製造技術を使って、ロナティ社の靴下編み機でシューアッパーを開発し、OEM供給する。「ナイキ(NIKE)」の“フライニット(FLYKNIT)”に代表されるニットシューズ用のアッパーの生産は、従来はセーター生産に使われていた横編み機が使用されていたが、機械の価格と生産性で勝る、靴下などに使用する丸編み機が猛烈に追い上げている。ロナティ社はサントーニ(Santoni)社などを傘下に置く丸編み機の世界最大手で、アツギはロナティと組むことで、ストッキング・靴下、インナーに続く、第三の事業の確立を急ぐ。

 アツギは青森県や中国の自社工場で約1200台の編み機を備えており、ロナティから新型の靴下編み機を購入し、ニットアッパーの開発を進めていた。アツギとロナティはバルセロナで開催中の大型の繊維機械見本市「ITMA」で新開発のニットアッパーを発表した。アツギは2年以内をメドに、アッパーOEM供給に加え、完成品にまで事業を広げる考え。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。