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ケリング、「グッチ」の租税回避問題は1250億円で和解か

 ケリング(KERING)は、傘下の「グッチ(GUCCI)」に関して2011~17年に総額14億ユーロ(約1750億円)の租税回避をしたとイタリア税務当局から告発されているが、10億ユーロ(約1250億円)超を支払うことで和解するかもしれないと伊経済紙「イル・ソーレ24オレ(IL SOLE 24 ORE)」とロイター通信が報じている。

 「グッチ」の製品をイタリア国内で販売する際、ケリングの物流子会社でスイスを拠点とするラグジュアリー・グッズ・インターナショナル(LUXURY GOODS INTERNATIONAL)を経由することで、本来であればイタリアで申告するべき収入を優遇税制が適用されるスイスで申告して租税回避をしたとして、イタリア財務警察が捜査していた。

 ケリングは1月25日に、「申し立ての根拠および金額の両方において異議を唱える。当社は適切な税務処理を行っていると自信を持っており、それを証明するために引き続きイタリア税務当局に全面的に協力する」と反論していた。しかし4月25日に、「以前発表したように、当社はオープンかつ協力的な体制でイタリア税務当局との定期的な話し合いを続けているが、現段階では金額的な合意にいたっていない」と再び声明を発表した。

 ケリングが報じられている通りに和解した場合、イタリア税務史上で最高額のケースとなる。過去には、パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)=プラダ グループ共同最高経営責任者と同ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)が合計4億7000万ユーロ(約587億円)を、伊アイウエアのルックスオティカ(LUXOTTICA、当時)のレオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)創業者兼エグゼクティブ・チェアマンが1億8500万ユーロ(約231億円)を和解金としてイタリア税務当局に支払っている。なお、ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)とドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)「ドルチェ&ガッバーナ」創業者兼デザイナーデュオや、デザイナーのロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)も同様に告発されたが、裁判で無罪となっている。

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