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「アグ」と「ベイプ」がコラボ 伝統のチェスナットカラーにカモ柄のエッセンスを注入

 カリフォルニア発の「アグ(UGG)」は昨年、ブランド設立40周年を迎えた。それを記念して2018-19年秋冬コレクションには、国内外のさまざまなファッションブランドとコラボレーションしたクラシックブーツを発表。続く19年春夏シーズンも多くのブランドとのコラボを継続している。そのうちの1つが、1993年の設立以来ストリートシーンをけん引し続けてきた「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R)以下、ベイプ)」だ。3型のシューズとムートンコート、ミトンからなるコラボコレクションは、「アグ」の伝統的なチェスナットカラーに「ベイプ」のアイコニックなオリジナルカモ柄をプラス。またキービジュアルのモデルにラッパーのリル・ウェイン(Lil Wayne)を起用するなど、両者の力の入れ具合が伝わってくる。インパクトあるコラボコレクションについて話を聞いた。

WWD:今回のコラボレーションは、昨年9月に開催された「ベイプ」の設立25周年記念イベント「“BAPE XXV” 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION」で披露したが、反応は?

「ベイプ」:われわれのファンはもちろん、業界の方々からも大変好評でした。多方面で素晴らしい評価を得ることができ、今のマーケットでの成功を確信した瞬間でした。

WWD:コラボレーションに至った経緯は?

「ベイプ」:メンズシーンでの拡充を目指す「アグ」と、ストリートカルチャー代表のわれわれとが、今の時代にアプローチするという方向性でマッチしたからです。

WWD:協業する前の「アグ」のイメージは?

「ベイプ」:暖かく上質なシープスキンを使ったアイテムを長年作り続けているブランドというイメージです。

WWD:3型の代表的なシューズをベースモデルに選んだが、それぞれの理由は?

「ベイプ」:「アグ」の代表アイテムとして、“CLASSIC MINI”はもちろん外すことはできません。“NENUEL”はデザインやコンセプトが「ベイプ」のイメージに近いと感じたために選びました。“TASMAN”は、“BAPE STA”(アッパーのサイドにスターがあしらわれたブランドの定番スニーカー)のデザインを落とし込むため、今回のためだけに開発しています。

WWD:もともとサーファーのためのブーツという「アグ」のオリジンは意識した?

「ベイプ」:していません。むしろ真逆に振り切ることを考えました。サーファーのオフシューズという「アグ」のクラシックブーツが持つオリジナリティーを、真冬のストリートで履くならどう変換すべきかを考え、制作に挑みました。

WWD:服やスニーカーのデザインと比べて難しかった点は?

「ベイプ」:素材と柄のマッチッング、そして全体のボリュームの調整です。コーディネート時のバランスには特に気を使ってデザインしました。

WWD:シープスキン仕様のムートンコートとミトンを制作した理由は?

「ベイプ」:1960年代終盤から70年代初頭のニューヨークで起こったオールドスクールのヒップホップの時代背景をテーマにしているからです。

WWD:キャンペーンビジュアルに、ラッパーのリル・ウェインを起用しているが。

「アグ」:「アグ」と「ベイプ」は、オリジナリティーと正統性に対する真のコミットメントを共有しています。この価値観を体現できるのは、両ブランドのファンであり、最も賞賛を受けているラッパーであるリル・ウェインをおいて他にいません。そのファッションにおいても、ラップのフロウにおいても、リル・ウェインは誰にも従わず、悪びれることなく自分らしさを貫いていて、型破りで前例がなく、ユニークなほどアイコニックです。騒がしくてラグジュリアスな彼のライフスタイルには、今回のコラボコレクションのエッセンスが溢れています。

WWD:コラボして実感した「アグ」の魅力とは?

「ベイプ」:シープスキンの質の良さと品質へのこだわりです。そして、これまでのマーケットでの成功に裏打ちされた機能性とデザイン性の兼備を感じることができました。4月に控える第2弾コラボコレクションも今から皆さまの反応が楽しみです。

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