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伊藤忠の“岡藤節”全開 「ブランドビジネスも変わらなアカン!」

 伊藤忠商事の岡藤正広・会長CEOは大阪市内で、定例の会見を行い、「時代は激しい変化のときにある。トップが率先垂範して新しいビジネスを作っていかないと」と語り、出身である繊維カンパニーで自らが確立したブランドビジネスも「ブランドビジネスが儲かる時代が長く続いたせいで、(伊藤忠も)世の中の変化についていけなくなっとる部分もある。マインドを変えていかなアカン!」と檄を飛ばした。

 岡藤会長CEOは、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「ブルガリ(BVLGARI)」などを日本市場に導入し、現在の繊維カンパニーの収益の柱であるブランドビジネスを確立したことで知られる。出身母体である繊維カンパニーにあえて檄を飛ばすのは、昨年後半から世界経済に変調が出始めたという危機感がある。同社の19年3月期の見通しは純利益5000億円(国際会計基準)と過去最高益を見込み、三菱商事の同6400億円に次ぐ、2位に付けているものの、「景気も良くて資源も高い、2018年は商社にとって歴史的な追い風の時期だった。ただ、後半からは資源価格も落ち始めているし、全般的に消費も低迷の兆しがあり、世界経済の先行きに不透明感が漂い始めている」と指摘する。

 ブランドビジネスについては「20年前にワシが現場におったころとほとんど進化がない。この2年ブランドビジネスは、大きな減損を出した『レスポートサック』を筆頭に悪い時期が続いてきた」という。新しいやり方について、本体に出資し、伊藤忠本体から人を派遣し、出資先の経営層と一緒に事業の立て直しを図るやり方に言及。「(中国のアパレル大手の)杉杉集団や波司登(ボストン)とのやり方が集大成。いずれも業績が急回復している。これ以上の成長が見込めない日本ではなく、成長する中国市場が活路になる」と語った。

 一方、約30%を出資する一方で、関係が悪化しているデサントについては「お互い上場企業であり、ノーコメント」と沈黙を守った。

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