ファッション

人間国宝が考える“真のコラボレーション”とは? 「リバティ ロンドン」 × 人間国宝・森口邦彦コラボ第2弾が発売

 英国のプレミアムライフスタイルブランド「リバティ ロンドン(LIBERTY LONDON)」は、友禅作家で重要無形文化財保持者(人間国宝)の森口邦彦氏とコラボレーションしたコレクション第2弾を伊勢丹新宿本店本館とジェイアール京都伊勢丹で9月19日に発売した。

 2017年10月に発表した第1弾に続く今回は、「リバティ ロンドン」のアイコンともいえる“アイフィス”の図柄に手を加えた。通常は全て同じ方向を向いているこの図柄を回転させ、組み合わせ方を変えて配置することで新たな表情を生み出した。3種類のサイズから選べるトートバッグとショルダーバッグ、ポーチの計5種類のアイテムで、ベースとなるカラーも5色用意した。男性が持ちやすいようにネイビーをベースにしたアイテムもそろえる。

 この中で森口氏が最初に手掛けたのは、同じく人間国宝の父、森口華弘氏も使用していた薄いピンクに“ねずみ色”を配したパターンだという。「父はピンクと黒、ピンクとねずみ色といった配色を好んで使っていた。今回の配色を考えるときに、女性向けにまずピンクが浮かび、次に父のことを思い出して、大好きだったピンクとねずみ色の配色でやってみようと思った」と説明する。

 森口氏は、“コラボレーション”について独自の哲学を持つ。「コラボレーションとは、よりよいものを作るための共同作業のことを指す」と言い、この共同作業は明治期以前には当たり前に行われていたと説明する。「日本を代表する浮世絵でいえば、蔦屋という版元や彫り師、摺り師がいなければ、葛飾北斎や歌川広重の世界は生まれなかったし、作風も違っていただろう。優秀なプロが寄り合い、互いに不可欠な存在であるのが本来のコラボレーションであり、それ以外は“コラボレーション”とは言えないのではないだろうか」と、融合するのではなく互いの存在を主張し合うような、最近頻繁に見られるブランド間のコラボレーションの在り方に疑問を呈する。今回のコレクションは森口氏が考える“本来のコラボレーション”の姿だと言えるだろう。

■LIBERTY LONDON x MORIGUCHI KUNIHIKO COLLECTION ポップアップストア
日程:9月19~25日(共通)
場所:伊勢丹新宿本店本館1階 ハンドバッグ・プロモーション
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

場所:ジェイアール京都伊勢丹3階 ザ・ステージ
住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町

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