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「ジョルジオ アルマーニ」2017年度の減益は想定内 ブランド再編を押し進める

 ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI以下、アルマーニ)社の2017年12月期決算は、売上高が前期比7.0%減の23億3000万ユーロ(約3005億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同5.4%減の4億3800万ユーロ(約565億円)、純利益は同10.5%減の2億4240万ユーロ(約312億円)の減収減益だった。

 この結果についてジョルジオ・アルマーニ本人は、「17年度の減益はブランド再編の戦略上、想定内だった」とコメントした。同社は2月に18年春コレクションから「ジョルジオ アルマーニ」「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」「A|X アルマーニ エクスチェンジ(A|X ARMANI EXCHANGE)」)の3ブランド体制に移行すると発表している。「アルマーニ コレツィオーニ(ARMANI COLLEZIONI)」と「アルマーニ ジーンズ(ARMANI JEANS)」はそれぞれ「エンポリオ アルマーニ」に統合した。これは、「販売経路を見極め、3つのブランドのミッションを達成するために必要な判断であり、20年以降の成長を目指す」ための戦略だ。

 17年度末の純資産は初めて総額20億2000万ユーロ(約2605億円)に達した。現金および現金同等物は同14%増の10億ユーロ(約1290億円)だった。「この潤沢な流動性資産を活用し、自信を持って自社のブランドに投資していく。グローバル市場では競合他社に優位なポジションを勝ち取り、ブランドの再編に尽力していく」。

 米国とヨーロッパで根強い人気のある「A|X アルマーニ エクスチェンジ」は、若手デザイナーを中心に、ボブ・マーリー(Bob Marley)の孫にして、ローリン・ヒル(Lauryn Hill)の娘であるセラ・マーリー(Selah Marley)を含む3人の若き才能を活用し、若年層に向けたプロモーションを開始した。出身国や活動エリアも異なる3人がそれぞれのファンに語り掛け、ルールに縛られない自由なスタイルで、「アルマーニ」の世界と新しいジェネレーションをつないでいく。

 このプロモーションの一環として、「アルマーニ」はプライベートメンバーだけのナイトアウトイベントを主催し、顧客との関係構築を図っている。DJやさまざまなパフォーマーが盛り上げる一夜限りのイベントだ。16年末のミラノでの開催を皮切りに、ロンドン、フィレンツェでも実施された。9月13日にはミュンヘンで旗艦店のリニューアルオープン記念イベントとして予定されている。