ファッション

アイテムは日本生産 オーストラリア発の異色サロンが日本上陸

 オーストラリア・ブリスベン発のオーダーサロン、ザ クロークルーム(THE CLOAKROOM)が東京・銀座にアジア初となる店舗を12月に開いた。現在、創業地であるブリスベンとカナダ・モントリオールにサロンを構えており、スーツを始め、コートやパンツなどさまざまなウエアのメード・トゥー・メジャーを行っている。顧客には建築家やデザイナーなどのクリエイターが多く、年間売上高は約1億7000万円。銀座店は店舗面積が約90平方メートルで、シックな色味を基調にした落ち着いた空間に仕上げている。価格帯はスーツ16万1000円〜、ジャケット11万3000円〜、コート12万円〜、レザージャケット22万円〜、パンツ4万2000円〜で、年間売上高1億円を目指す。 

 ザ クロークルームのアイテムは、品質へのこだわりから、ほとんどのアイテムを日本で生産しているのが特徴だ。アンドリュー・バーン(Andrew Byrne)=クリエイティブ・ディレクターは「数年前にピッティ・イマージネ・ウオモを訪れた際、当時は別会社にいたマサシ(島田雅史ザ クロークルーム代表取締役)が着ていた日本製のスーツの仕上がりやディテールを見て、あまりの素晴らしさに感動した。イタリア、ポーランド、ドイツ、フランスなどあらゆる国のスーツと並んでいても、クオリティーが断トツに高かった。それから徐々に日本生産に切り替え、2年前からほとんどのアイテムを日本で生産している。納期も以前より約1カ月早くなった」と振り返る。

 日本生産に切り替えてから売り上げはさらに伸び、毎年2ケタの成長を続けている。「ある顧客は高額な既製服には興味がなく、メード・トゥー・メジャーでいかに高品質でおもしろいアイテムを作り出せるかに関心をもっている。そういう人たちは確実に増えているので、今後もオーダーアイテムの需要は高まっていくだろう」。

 今後はこれまで培ったノウハウを生かし、世界に出店していきたいという。「われわれはお客様を深く理解することを大切にしている。ただ希望通りのオーダーを受け付けるだけではなく、その人が“どうなれるか”を提案することができる。その強みを軸にし、土地や人柄に合わせてビジネスや接客をアレンジした店を作っていきたい。また良い作り手を発掘し、ジーンズやシューズなどオーダーアイテムの幅も広げていく予定だ」。

 2018年6月には、オーストラリア・メルボルンにバーを併設したサロンを開く。「モントリオールのサロンにはバーとバーバーを併設している。バーはサロンと同様、お客様が自由にドリンクをカスタマイズできる“メード・トゥー・メジャー”式。1日150〜200人が訪れ、常に1時間待ちの行列ができるほど盛況だ。銀座にもいずれは設置したいが、まずはサロンを成功させることが第一だ」。

■ザ クロークルーム トウキョウ
時間:12:30〜19:00(予約制)
定休日:月曜日
住所:東京都中央区銀座7-10-5 ランディック第3銀座ビル5階

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