ファッション

今、なぜコラボの時代なのか?

 弊紙のウェブ版WWD JAPAN.comはファッション関連のニュースを毎日20〜30本配信しているが、そうした中で最近他を圧倒して多いのが「コラボ」関連のニュースである。ほぼ毎日のように、ブランドAとセレクトショップB、ブランドCとデザイナーD、菓子のEとファッションブランドF、ブランドGとゆるキャラHなどのコラボネタが紹介されている。中には、いくらなんでもこの2つがコラボをして何のメリットがあるのかと首をかしげるような組み合わせもある。コラボ戦略は他の業界でも増えているようだが、ファッション業界が群を抜いて多い。

 いつごろからファッションコラボが本格化したかと思い起こすと、いわゆるファストファッションとデザイナーとのコラボがそのきっかけだと思える。2004年にH&Mがデザイナーコラボ第1ダンとしてカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)とのコラボを発表したのが思い出される。これに続いてH&Mはステラ・マッカートニー(STELLA McCARTNEY)(05年)などビッグネームのデザイナーはもちろん、マドンナ(Madonna)やカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)などのセレブ、あるいはFashion Against AIDSと称したエイズ撲滅キャンペーンでもデザイナーたちとのコラボを行った。

 とかくパリやミラノのコレクションでデザイナーズ・ブランドやラグジュアリー・ブランドが発表するトレンドをいち早く商品企画に反映させているのではないかと指摘されることの多いファストファッションとしては、まさしくそのデザイナーたちとコラボすることで、自らの「潔白」を証明することができるとも言える。一方、デザイナーからみれば、ファストファッションの流通に自らのブランドを乗せることで知名度のアップが図れるというメリットがある。さらに経営が厳しいデザイナー企業にとって、H&Mが支払う巨額のコラボ料は魅力的なボーナスかもしれない。双方にとってコラボは実に幸福な結びつきに見える。

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