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「カレン ウォーカー」が考える“眼鏡はフェイスジュエリー”とは?

 ニュージーランド発「カレン ウォーカー(KAREN WALKER)」は今年4月、ギンザ シックス内に北半球初の直営店をオープンした。レトロでガーリー、マスキュリンも得意なコレクションと、売り上げの約40%を占めるというユニークなアイウエアを武器に初年度売上高1億円を目指す。

 「カレン ウォーカー」は1989年にブランドをスタート。世界約30カ国、200都市、950店舗以上のセレクトショップや百貨店、オンラインショップで取り扱われ、ニュージーランド国内に直営店を5店舗とポップアップショップを2店舗構えている。2007年春夏シーズンからニューヨーク・ファッション・ウイークにも参加。13年と14年には、デザイナーのカレン・ウォーカーが「ザ・ビジネス・オブ・ファッション(THE BUSINESS OF FASHION)」の「世界のファッション業界を形成する500人」にも選ばれるなど、近年ますます注目が高まっている。今回、ギンザ シックス店の視察で来日したカレンに話を聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):コレクションはレトロな印象が強いが、ブランドのコンセプトは?

カレン・ウォーカー(以下、カレン):私自身はレトロなデザインという意識はないのですが、相反する二つの要素を取り入れた結果、レトロな印象に見えるのかも知れません。例えば、男性的な素材と女性的なモチーフ、ナチュラルな素材と機能的な素材など、いつも対極にあるものをデザインに取り入れるよう心掛けています。今シーズンはウエスタンをテーマにコレクションを作りましたが、少しハードな印象のデニムジャケットにもフェミニンなユニコーンの刺しゅうを入れてブランドらしさを表現しています。

WWD:コレクションにアイウエアは欠かせないが、ブランドにとっての必要性は?

カレン:コレクションの中でも、アイウエアやアクセサリー、バッグのデザインは特に好きです。コレクションを表現する以上に、人と会えば必ず顔を見て話しますし、顔の見え方は大切にしています。私のデザインするアイウエアは日を遮るためのものじゃなくて、顔を飾るジュエリーみたいな感覚で、“フェイスジュエリー”と呼んでいます。イヤリングとかと同じ感覚ですね。

WWD:これまでデザインしてきたアイウエアの数は?

カレン:数えきれないけど、きっと数千本はデザインしていると思います。1年間に100~200アイテムを販売しますが、実際にはもっと多くのデザイン案があって、修正しながら厳選して商品化しています。

WWD:その中で最も印象的なアイウエアは?

カレン:今回のコレクションにも“アイシャドウコレクション”としてラインアップしていますが、レンズが半透明のモデルは特に気に入っています。

WWD:何度も来日していると思うが、ショップをオープンしたギンザ シックスの印象は?

カレン:日本は何度来ても毎回違ったインスピレーションを得られますね。マンホールの蓋や街角のプランターまで素晴らしく、刺激的な街です。今、世界中どこにいても同じファッションで、まさに同一化している中、日本は他と違っていてとてもユニーク。「ギンザ シックス」もすごく豪華で美しいデザインが印象的でした。ショップはマスキュリンだけど、淡い色使いが特徴で、スイートな空間に仕上がっています。今、「カレン ウォーカー」もニュージーランドに直営店を5店舗出店していますが、その経験が生かされたショップになっていると思います。

WWD:今後の出店計画や方向性は?

カレン:30年近くブランドをやってきましたが、ずっと家族でやってきたプライベートな会社なので、特に大きくしたいわけでもないし、これからも自分たちの好きなことをやっていければと思っています。それは、今も昔も変わらないですね。