ファッション

レンタル商品をユーザー同士が自由に貸し借り、第3世代のシェアリングサービスが誕生

 オムニスの運営するファッションレンタルサービス「サスティナ(SUSTINA)」が、レンタルした洋服をユーザー間でも貸し借りできるシェアリングネットワークとして刷新する。これまでユーザーは「サスティナ」から借りた洋服を人に貸し出すことはできなかったが、今後は会員同士でレンタルした洋服の交換を自由にできる。会員であればレンタル商品の貸し借りには費用がかからない。まずは家族での着まわしといった身近なシェアを想定して、7月31日に東京と福岡で試験的にサービスを開始する。今年秋頃には本格ローンチを目指す。

 「サスティナ」は月額3900円(もしくは7900円)で15点(30点)の洋服を自由にレンタルできるサービス。“毎月借り放題”をうたう既存レンタルサービスとは異なり、自由に交換ができるのは毎月1着だけ。一気にたくさんの洋服を借りて着回す“クラウド上のクローゼット”のようなサービスだ。取り扱う商材は全て中古買取業者から仕入れたユーズドのみで、国内のセレクト・アパレルブランドを中心に15万点を扱う。現在のダウンロード数は 6万、会員数は1万人。1年後には商品数75万点、ダウンロード数30万、会員数5万人を目指す。

 上田徹オムニス最高経営責任者(CEO)はアパレル販売員やIT企業のディレクターを経て、当時住んでいたシェアハウスの仲間とともに2014年にオムニスを設立した。新しいビジネスモデルについて上田CEOは、「会員同士がネットワークを構築することで、会員の離脱を防ぐことが目的。ユーザー間の貸し借りで儲けを出そうとは思っていないので、無料でサービスを提供している」と話す。毎月1着の無料変更ではユーザーが借りている商品が実質ほとんど動かず、飽きやすい。そのため、ユーザー同士の貸し借りを認めることで実質月1着の交換制度を無限に広げる狙いがあるとみられる。

 「シェアリングエコノミーは『メルカリ(MERCARI)』のようなCtoCビジネスに始まり、『エアークローゼット(AIRCLOSET)』のようなBtoCレンタルプラットフォームへと進化してきた。次の第3世代はレンタルした商品をユーザー同士で貸し借りするBtoCtoCの共有プラットフォームが主流になるはずだ」と上田CEO。

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