サステナビリティ

日本発 昆布のヌルヌル成分で作った糸が商業化へ

 昆布などの海藻の主成分であるアルギン酸の専業メーカー、キミカ(千葉県、笠原文善・社長)は日本で初めて、アルギン酸を原料にした紡績糸の開発に成功した。アルギン酸は海藻から抽出する天然の水溶性植物繊維で、これまでは食品添加物や化粧品、捺染プリント用のりの原料として使用されてきた。食品添加剤に使用できるほどの安全性や、最大でコットンの2倍以上の吸水性などがあることから、新タイプの“バイオファイバー”として注目を浴びそうだ。

 アルギン酸は海藻のヌルヌル成分で、キミカは海藻の調達からアルギン酸の抽出、重合、加工までを一貫して手掛け、国内シェアで8割、世界でもトップ3に入る。キミカはこれまでアイスクリームやパンの添加剤などに使われてきた水溶性のアルギン酸ナトリウムに特殊な加工を加えることで、強度の高い糸を作ることに成功。中堅紡績メーカーの長谷虎などと共同で試験を繰り返し、衣料向けにも使用できる紡績糸の開発に成功した。天然由来の成分であることや吸水性の高さを生かし、肌着や靴下などでの実用化を探る。繊維産地の群馬県・桐生の糸商である川村などと協力し、現在は染色堅牢度などの試験を行っている。

 アルギン酸を使った繊維については、数年前にドイツのレーヨンメーカーのケルハイム・ファイバーズなども政府の研究機関と連携して、医療用途での商品化を進めていた。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

訪日客100人に直撃「買ったもの教えて下さい」& インバウンド比率9割!も インバウンド人気店舗FILE

「WWDJAPAN」5月20日号は、円安でバブル化している「インバウンド特集」です。銀座、原宿・表参道、心斎橋での訪日客57組106人への突撃インタビューに加え、インバウンドで好調な12の店舗・ブランドを、インバウンド比率や好調アイテム/ブランドとともに紹介した「インバウンドで売れる店FILE」も収録。新しいインバウンド消費の内実を追いました。中国や韓国、米国などのインバウンド消費の上位国からスウ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。