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東レが香港の大手ニット会社に560億円を出資

 東レは香港の大手ニット生地メーカーのパシフィック・テキスタイルズ・ホールディングス(PACIFIC TEXTILES HOLDINGS、以下パシフィック・テキスタイルズ社)の株式28.03%を、40億5400万香港ドル(567億5600万円)で取得する。パシフィック・テキスタイルズ社は世界有数のニットテキスタイルメーカーの一つで、東レは「ユニクロ(UNIQLO)」のヒートテックなどの生産を委託していた。繊維事業では1970年代に東南アジアに巨大な生産拠点を築いて以来の大型投資になり、パシフィック・テキスタイルズの出資により、糸からテキスタイル、縫製品までの一貫型ビジネスを強化。最先端のIoTシステムと組み合わせることで、迅速かつ効率的な生産体制の構築を進める。

 パシフィック・テキスタイルズ社の2017年3月期の売上高は59億9400万香港ドル(約839億1600万円)、営業利益は10億5700万香港ドル(約147億9800万円)、純利益が9億7500万香港ドル(約136億5000万円)で、売上高営業利益率が17%超の高収益企業だ。従業員数は5267人。東レは、パシフィック・テキスタイルズ社の幹部で、筆頭株主でもあるイップ・ピン・イム(Ip Ping Im)氏の所有する4億500万株を、7月中旬までに取得する。

 東レの繊維事業の売上高は17年3月期に約8500億円になっており、同社が掲げる一貫型ビジネスの目安になるアパレル製品での出荷額は2700億円に達している。東レの繊維事業の中には、カーシートやエアバッグ、オムツ用の不織布など、非アパレル事業も半分程度が含まれており、衣料向けにはかなりの部分が、こうした一貫型にシフトしていると見られる。東レはすでに香港の自社工場で、数億枚規模に達しているヒートテックなどを、SKU単位で生産状況をリアルタイムで把握する仕組みを構築しており、今後はパシフィック・テキスタイルズ社にも活用していくと見られる。

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