ファッション

“楽天”の名を冠したFCバルセロナの新ユニフォームお披露目 SNSで賛否分かれる

 楽天と4年間のパートナー契約を締結したクラブチーム・FCバルセロナ(FC BARCELONA)が6月1日から使用する2017-18年シーズン着用のホームユニフォームを公式サイトでお披露目した。ユニフォームはネイビーを基調に、FCバルセロナの伝統的なストライプを全面的に採用。胸元中央の“Rakuten”が目を引くデザインだ。首元にはカタルーニャ地方の伝統旗である“サニェーラ(Senyera)”のイエローを取り入れ、袖の内側にスペイン語で“力”を表す“Forca”の文字を、左袖には“Barca”の文字を施している。

 素材は「ナイキ(NIKE)」の高機能素材“エアロスイフト(Aeroswift)”を用い、胸部にはフィット感を高めるため、幾何学パターンの編み込みをしてある。また、袖の内側にはボルドーのストライプが入っており、運動時に換気機能を最大化する役割を担う。パンツのサイドにも同様に換気機能を備えたボルドーのストライプが入っている。

 所属するネイマールは、「新しいユニフォームにはこれからのシーズンに向けての期待と自信を感じる。いかにも現代的なルックスと着心地だ」とコメントしている。なお、ユニフォームは今後「ナイキ」のオンラインストアとクラブ公式ショップで販売予定だ。

 スポンサーとしてFCバルセロナのユニフォームに日本企業名が載るのは初めてで、SNSではすでに話題となっている。「ダサい」「どうせなら漢字が良かった」などと批判的なコメントがある一方で、「日本企業の名前が載るのは感慨深い」「意外とかっこいい」と、ファンの間でも賛否両論の様子だ。

 楽天は17-18年シーズンから4年間、グローバルでのメインパートナーに加えて、グローバル イノベーション&エンターテインメント パートナーとして、クラブをサポートする。契約金額は年間5500万ユーロ(約67億6500万円)。三木谷浩史・楽天社長は、「ファンに喜ばれるような新しい取り組みを検討する。メッセージングサービスやドローン、eコマース、AIなどの最新テクノロジーを活用し、これまでにないサービスやエンターテインメントを提供したい」とコメントしている。具体的には同社が手掛けるメッセージングアプリ「バイバー(Viber)」をファンとの公式コミュニケーションツールとして用いていくことなどを発表している。

 なお、FCバルセロナは1899年のクラブ創立から100年以上、スポンサー名をユニフォームに入れてこなかったことでも知られる。2006〜11年にCSR(企業の社会的責任)の一環としてユニセフ(UNICEF)のロゴを初めて胸部分に取り入れ、11〜13年にカタール財団(Qatar Foundation)がスポンサーとしては初めて胸部分にロゴを掲出した。その後、13〜17年にカタール航空(Qatar Airways)が胸スポンサーにロゴを掲出、楽天は胸スポンサーとしては3社目の企業となる。

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