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島精機の営業利益が前期比2倍に 最新鋭機がアジアで拡販

 横編み機大手の島精機製作所の2017年3月期連結決算は営業利益が前期比約2倍の112億円、経常利益は同2.2倍の100億円になった。これまでの最大の販売エリアだった中国に加え、バングラデシュやベトナム、カンボジアでも大きく販売を伸ばした。最新機種である無縫製ニット機「ホールガーメント」の販売も707台になり、前年の556台を大きく上回った。アジアでも安価な汎用機ではなく、高性能で付加価値の高い機種の販売が大きく伸びたことが利益を押し上げた。受注増を受けて、和歌山県の本社工場を増設に着手し、9月までに生産能力を日産70台から80台に引き上げる。

 売上高は同25.9%増の624億円。ニット機販売は、これまで過去最高だった08年3月期の1万2285台を大きく上回り、1万4473台になった。「ホールガーメント」の販売は707台と、期初に計画していた1500台を大きく下回ったが、通常のコンピューター横編み機の大量受注により、そちらの生産を優先した。

 「ホールガーメント」は18年3月期に1200台の販売を計画。シューズ向けや中国向けに販売を伸ばす計画。シューズ向けは、ライバルであるドイツのストール(STOLL)社が先行しているが、島正博・社長は「現在のニットスニーカーのアッパーは無縫製ではなく、通常のコンピューター編み機。生産性の高さや性能の高さでは『ホールガーメント』にはかなわない。大手スポーツブランド向けにも試験的に導入が進んでいる。今年度の販売台数1200台の中にはシューズ向けも織り込んでいる」と語り、巻き返しを狙う。

 18年3月期は売上高が同16.9%増の730億円、営業利益が同33.2%増の150億円、経常利益が49.4%増の150億円、純利益が同38.9%増の100億円、配当50円を計画し、いずれも過去最高の更新を目指す。