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大晦日に涙の閉店、プランタン銀座が32年の営業に幕

 プランタン銀座が31日夕方、32年間の営業を終えて閉店した。大晦日にも関わらず、幅広い世代の女性客が殺到し、別れを惜しんだ。

 23日から閉店セールを実施しており、最終日の大晦日も開店前から約1000人の客が列をなした。予定より10分前倒しし、10時50分に開店した。1階の洋菓子屋アンジェリーナは、名物のモンブランを詰め合わせた限定セットが開店早々に売り切れ、その後も閉店まで途切れることなく列が続いた。 1階入り口そばの服飾雑貨コーナーでは、ストールが1080円~、手袋が2160円~など通常価格の6~7割引で販売された。地下1階の靴売り場では、2 足で5400円のコーナーが設けられ、複数買いする女性でレジは長蛇の列となった。13時からは「32年間ありがとうございました」という職員の挨拶とともにシャンパンが振る舞われた。15時からは店員が館内を歩く客に花を配った。花を配る店員に、「お久しぶりです」と笑顔で声をかける客の姿もあった。5 階の特設会場では閉店30分前に、3000~5000円のショールが1000円均一になり、在庫を運ぶ店員が汗だくになるほど熱気に溢れた。

 丸の内に勤めているという50代の女性は「もう30年くらい通っていた。オープン当時はフランス雑貨がたくさん置いてあり、近隣の店にはない品そろえが魅力的だっ た。最近はいろんなテナントが入ってきたので厳しいのかな、と思っていたが、閉店と聞いて本当に残念。今日はブラックフォーマルの服とお気に入りだった地下のパン屋さんで買い物をした」と話す。「銀座に来たら必ず寄っていた」という10代と40代の親子は、「大晦日だけど最後だから行こう、と駆けつけた。アンジェリーナのモンブランを買って帰るつもり。寂しいけれど、3月に新しくなってオープンするのが楽しみ」と語った。20代の女性は「横浜に住んでいるが銀座で買い物することが多く、以前来た時にプランタンの閉店を知った。沖縄に住んでいる姉が旅行で来ていたので、今日は一緒に買い物に来た。初売りに行く予定はないのでこれが初売り代わり」とコメント。姉は「2人で靴を買った。人が多くてびっくり。レジに40分くらい並んだ」と話した。

 閉店間際には、顔なじみの店員との別れを惜しむ客も見られた。以前プランタンで働いていたという女性が「お疲れさまでした。よく頑張ったね」と声をかけ、スタッフが涙する場面もあった。女性は「声をかけた女性とは6,7年の付き合い。プランタンはプライベートでもよく利用していた。3月にマロニエ ゲートとして再オープンしてもちょくちょく足を運ぶと思う」と話した。

 閉店後に開催されたセレモニーにも多くの客がつめかけた。社員とともにセレモニーに出席した笹岡寛・社長は、「32年前、プランタン銀座はファッションスペシャリティストアとしてオープンした。時代をとらえたトレンドと憧れの発信地として、皆さまと喜びや感動を共有できたことは何にも代えがたい財産になっ た。今日で閉店してしまうが、心の中の記憶として長い間留めていただければ」と話した。最後は社員らが「オー・ハッピー・デイ」を歌い、泣きながら手を振る姿も多く見られた。

 プランタン銀座は2017年3月15日に本館が「マロニエゲート銀座2」として、アネックスが「マロニエゲート銀座3」としてオープンする。プランタン銀座本館6階のニトリ、7階のユニクロ、屋上のThe 銀座 de フットサルは1月2日から通常通り営業する。

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