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百貨店11月度 高島屋が唯一プラスに転じる

 百貨店大手5社の11月度の売上高は、三越伊勢丹が前年同月比2.7%減、そごう・西武が同4.7%減、大丸心斎橋店の本館が建て替え工事中の大丸松坂屋百貨店が同4.4%減、阪急阪神百貨店が同1.4%減、高島屋が唯一プラスで同1.5%増だった。当月は前年同月に比べて日曜日が1日少なかった。

 月後半の冷え込みによって、コートやマフラーなどの防寒用品が動いたものの、それ以外のジャケットやニットなどの衣料品で苦戦した。インバウンドについては、客数は前年並みまたは増加であるが、客単価は減少傾向だ。

 三越伊勢丹は婦人服、紳士服ともにコートが伸びたものの、その他のジャケットやカットソー、ドレスなどの衣料品が前年を下回った。婦人コートの売り上げは旗艦3店(三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹新宿店)で5%増、紳士コートは約15.3%増だった。インバウンドについては、客数は前年並みだったものの、客単価は約20%減だった。

 大丸松坂屋百貨店は、大丸心斎橋店の本館の影響を除いた数値で、婦人服が同1.7%減だった。婦人・紳士コートやマフラー、手袋などの冬物ファッション衣料雑貨が好調に推移した。特に婦人のコート(ウール)は同14.7%増だった。

 阪急阪神百貨店は、旗艦店である阪急うめだ本店で婦人コートやジャケットなどの重衣料が好調に推移した。インバウンドについては、件数は2割増でリピーターも増えているものの、「爆買い」ではなく日本人の購買行動に近づいており、客単価と売り上げは減少した。

 そごう・西武は、コートの売り上げが伸びたものの、ジャケットやニットなどの主要アイテムが伸びずに衣料品が苦戦した。マフラーは5%増で、この時期にはあまり動かない手袋は約2割増しで推移した。

 大手5社で唯一プラスに転じた高島屋は、会員向けのポイント優待キャンペーンやオリジナルのカシミヤ商品のテレビCMを放送したことで、売り上げが伸びた。婦人服は0.3%減、紳士服は1%減だった。婦人雑貨については、インバウンドの化粧品売上高が約2倍になったことで、8.5%増で推移した。大阪店は3.7%増で、当月オープンした「タカシマヤ ウオッチメゾン 大阪」が売り上げをけん引した。