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コティ26年6月期は減収で最終赤字拡大 「グッチ」移管後の成長回帰目指す

コティ(COTY)の2026年6月期決算は、売上高が前期比1.5%減の58億660万ドル(約9174億円)だった。営業損益は前期の2億4110万ドル(約380億円)の黒字から8150万ドル(約128億円)の赤字に転落し、純損益は前期の3億8110万ドル(約602億円)の赤字から6億1800万ドル(約976億円)の赤字に拡大した。プレステージ、コンシューマービューティの両部門が減収となった。一方、足元では売り上げに持ち直しの動きが見られる。4〜6月期(第4四半期)の売上高は前年同期比1.3%増の12億6920万ドル(約2005億円)と増収に転じ、プレステージ、コンシューマービューティの両部門が伸長した。同社は第4四半期について、小売店への出荷と消費者への実売の乖離も縮小したと説明している。27年7月に「グッチ(GUCCI)」のビューティライセンスをロレアル(L’OREAL)に移管するのを控え、主力ブランドへの投資や新たなライセンスの育成、固定費削減などを進め、28年6月期の成長回帰を目指す。

プレステージは微減、アジア太平洋は増収

セグメント別では、売上高の約66%を占めるプレステージ部門が同0.4%減の38億580万ドル(約6013億円)、コンシューマービューティ部門が同3.5%減の20億80万ドル(約3161億円)だった。為替変動などの影響を除く既存事業ベースでは、それぞれ4%減、7%減だった。地域別では、アジア太平洋が同1.9%増の7億2190万ドル(約1140億円)と唯一増収だった。米州は同1.4%減の23億3920万ドル(約3695億円)、欧州・中東・アフリカ(EMEA)は同2.4%減の27億4550万ドル(約4337億円)だった。

「グッチ」を27年7月にロレアルへ移管

コティは27年6月末で「グッチ」のビューティライセンス契約を終了する。同契約は本来28年6月末まで有効だったが、グッチとコティが終了時期を約1年前倒しすることで合意した。これを受け、グッチとロレアル(L'OREAL)が50年間の独占ライセンス契約を締結。27年7月1日からロレアルが「グッチ ビューティ(GUCCI BEAUTY)」の開発・運営を担う。コティは契約の前倒し終了に伴い、約4億ドル(約632億円)を受け取る。マーカス・ストローベル(Markus Strobel)=エグゼクティブ・チェアマン兼暫定最高経営責任者(CEO)は、得た資金を負債削減に活用する考えを示した。

「グッチ」の離脱を見据え、コティは主力ブランドへの投資を集中する。ストローベル暫定CEOは、プレステージ、コンシューマービューティの両部門で消費者への実売が市場の伸びを下回っているとして、その差を縮めることを今後の重点課題に挙げた。「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」では、新商品単体の売り上げだけでなく、ブランド全体の成長につながる商品戦略を強化する。米国では新商品がシェア拡大に貢献したものの、ブランド全体の価値向上には十分につながらなかったという。今後は新商品へのマーケティング投資が既存商品にも波及する仕組みを重視する。「マーク ジェイコブス ビューティ(MARC JACOBS BEAUTY)」ではメイクアップ事業を強化する。同ブランドは米国や英国、オーストラリアなどで強みを持ち、オーストラリアでは直近6カ月のフレグランス売上高が2ケタ成長した。こうした市場を中心にメイクアップを拡大する。ストローベル暫定CEOは「勝てる市場に集中する」と述べ、重点市場への投資を強める方針を示した。

このほか、「スワロフスキー(SWAROVSKI)」「エトロ(ETRO)」「マルニ(MARNI)」など新たなフレグランスライセンスの育成や固定費削減を進める。28年6月期には「グッチ」を除く既存ポートフォリオを成長軌道に戻し、29年6月期以降の成長加速と利益拡大につなげる方針だ。

マス向けカラーメイクとブラジル事業は年内に見直し完了へ

25年9月から戦略的見直しを進めているマス向けカラーメイクアップ事業とブラジル事業については、26年末までに見直しを完了する方針だ。対象には「カバーガール(COVERGIRL)」「リンメル(RIMMEL)」「サリー ハンセン(SALLY HANSEN)」「マックス ファクター(MAX FACTOR)」などが含まれ、提携や事業売却、分離独立など幅広い選択肢を検討する。

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