PROFILE: 横山和久/ジェイアール東海高島屋 専務取締役 営業本部長

2000年開業の比較的新しい百貨店であるジェイアール名古屋タカシマヤ(JR名古屋高島屋)は、いまや全国3位の売上高を誇る店舗に成長した。ターミナルの集客力を背景にしながらも、ユニークな企画力でにぎわいを作る手法は小売業界でも注目の的だ。JR東海との合弁会社のため、高島屋とも異なる独自の企業文化を持つ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年7月20日号からの抜粋です)
STORE DATA
開業年:2000年 店舗面積:6.8万㎡ 総額売上高:2224億円(タカシマヤゲートタワーモールを含む) 概要:JR東海、高島屋などの合弁会社・ジェイアール東海高島屋が運営。JR名古屋駅の駅ビルであるJRセントラルタワーズの低層部で営業する。14年度には名古屋地区で売上高1位に成長し、17年のタカシマヤゲートタワーモール開業によって2館体制になる。
「エバーリニューアル」で常に店頭を変え続ける
WWD:全国で売上高3位に浮上した。
横山和久・営業本部長(以下、横山):「挑戦と変化を、何度でも繰り返す」。これは当社の掲げる行動指針の1つだ。最後発の百貨店として2000年に名駅に開業した当時は、何の実績もないため取引先の確保にも苦労したと聞いている。名古屋は地元で長年支持されてきた4M(松坂屋、三越、丸栄、名鉄百貨店)の地盤が固かった。それを1998年入社の1期生以降のスタッフが、自分たちで道を切り開いてきたたくましさがある。
WWD:JR東海と高島屋の合弁会社としての特徴は?
横山:JRのターミナルの圧倒的な集客力が土台にある。東海3県(愛知、岐阜、三重)からの人を集めるのは単に地の利だけでなく、さまざまな努力のたまものだ。そこに高島屋の営業力を掛け合わせたのが当店といえる。代表的な催事である「アムール・ドゥ・ショコラ」は、01年に「バレンタインランド」の名称で始まり、初年度の売上高は5000万円だった。今年の開催は過去最高の56億円なので、ざっと100倍以上である。最初は人気パティシエを招致するのも大変だったそうだ。少しずつ実績を重ねて、スイーツ界で一目置かれる催事に発展した。昨年は開業25周年を記念し、東京・名古屋間の新幹線の車両を貸し切ってパティシエによるトークショーや試食会を開き、大きな反響を得た。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
