
「WWDBEAUTYベストコスメ」は、全国の百貨店・セミセルフ、ドラッグ&バラエティーストア、ECへのアンケート調査を基に、“本当に売れた”アイテムを14部門で選出している。2026年上半期は42店舗の協力の下、1〜4月に発売したニュープロダクト(新商品)と、これまでに発売された全商品を含むヒーロープロダクト(総合)に分け、ベスト3を表彰。本記事では、美容賢者に各カテゴリーの26年上半期の分析と下半期の予測をしてもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年6月22日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
加藤智一/美容ジャーナリスト PROFILE:(かとう・ともいち)「25ans」など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。Yahoo!ニュースではオーサー。ほか、講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)など(@tomoichi2000)
弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター PROFILE:(ゆげた・みずほ)伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティングを行う。企業セミナーや講演も。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中(@yugeta_mizuho)
クレンジング・洗顔部門
日本ブランドが席巻
明快なベネフィット訴求がヒットを生む

かつてこれほどのにぎわいを見せたことがあっただろうか?と思わざるを得ないほど多彩な名品がそろった2026年上半期のクレンジング・洗顔料市場。25年下半期に注目していたポーラ「B.A」は百貨店1位、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」はEC1位・百貨店2位、「ファンケル(FANCL)」はドラッグ&バラエティーストア2位と堂々のランクイン。そしてドラバラ1位に躍り出たのが「ビオレ(BIORE)」である。これらに共通するのは、分かりやすいパワーワードを持っていること。“全域ハリ肌”をテーマに進化を続ける「B.A」は、クレンジングと洗顔を加えて第7世代が完成。クレンジングオイルのパイオニア「シュウ ウエムラ」は人気の美容成分を加えて“水光透明肌”にアプローチ。そして「ビオレ」はなんといっても“隠れ角栓自己崩壊”である。
特に興味深いのは、どの販売チャネルもトップ3を日本ブランドが占めていることだ(「シュウ ウエムラ」はロレアル傘下だが、ブランドの本質は創業者・植村秀の哲学に根差している)。軟水に恵まれ、洗顔を日常の美容習慣として発展させてきた日本だからこそ、洗顔に対するニーズを深く理解する日本ブランドの本領発揮と見ていいだろう。もはや現代のクレンジング・洗顔料は、肌を育てるアイテムとして「洗浄作用に何を加えるか?」が勝負どころ。そうした付加価値がリピート購入につながり、ブランド力を蓄積する。下半期にはまた新たな切り口による“+α”の登場が期待される。(木津由美子)
ドラバラ 1位「ビオレ」“おうちdeエステ ディープクレイ洗顔”(180g、1089円※編集部調べ)
EC 1位「シュウ ウエムラ」“ブライト クレンジング オイル”(150mL、5720円/450mL、1万3200円)
化粧水部門
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