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連載 SNSトレンドに、業界は「どうする」? 第116回

“推しは推せる時に推せ”は支持の可視化

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“推しは推せる時に推せ”は支持の可視化

ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」がとうとう、10月31日をもって日本市場から撤退します。7月に発表があった際は衝撃でした。美容誌のベストコスメも常連で、SNSでもバズコスメ多数、根強いファンが多い印象だったからです。買収、売却を経て、資生堂ジャパンが輸入・販売を行っていましたが、「ベアミネラル(BAREMINERALS)」に続いての撤退となりました。

私も愛用しているアイテムが多く、この悲しみを消化するため「ローラ メルシエ」のバズアイテムたちを振り返らせてください。まず、メイクアップアーティスト発のブランドらしい、こだわりと使いやすさ、トレンドとベーシックのバランスがとれたブランドといった印象でした。まだ“バズ”という言葉がなかった頃から人気を集めていたルースパウダーをはじめ、今でこそ当たり前となった“素肌をいかす仕上がり”をかなえるベースメイクアイテムが秀逸で、リキッドファンデ、コンシーラー、クッションファンデなど名品ぞろいです。そして“全人類モテ”というインパクト大のキャッチフレーズで大バズを起こした“アンバーバニラ”の香りのボディークリームです。店頭、ECあらゆるところから一瞬で製品が消え、「バズったアイテムは絶対欲しい!」と執念にも近い熱量でコスメを集めていた当時、毎日のように仕事終わりに店舗をパトロールしたものです(笑)。さらに、どんな肌にもなじんで血色になりすます“ブラッシュ カラー インフュージョン 06チャイ”、ブラウンリップブームの中で潔いモードなカラーでコスメ好きの心を射抜いた“ルージュ エッセンシャル シルキー クリーム リップスティック05”、コロナ禍を経て艶肌ブームカムバックで存在感を放ったクッションファンデ……切りがないのでこのあたりにしましょう。個人的には“キャビア スティック アイカラー N”が大好きで、慌ててお気に入りのカラーをストック買いしました。

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