J.フロント リテイリング(JFR)の2026年2月期中間期(25年3〜8月期)連結業績は、総額売上高が前年同期比0.7%増の6225億円、営業利益が同23.9%減の299億円、純利益が同36.9%減の183億円だった。春以降の円高シフトを背景に、百貨店の免税売上が想定を下回った。パルコの好調などもありグループ全体では増収を確保したものの、人件費や改装関連費用の増加、前年の段階取得益の反動で減益となった。
主力の大丸松坂屋百貨店の売上高は前年同期比0.2%増の3659億円。店舗別では、大丸心斎橋店が同5.2%減の539億円、京都店が同12.4%減の345億円、東京店が同2.9%減の401億円など、苦心する都心店も目立った。一方、パルコ事業は総額売上高が前年同期比6.2%増の1726億円と好調だった。店舗別では、渋谷パルコが前年同期比1.6%減の175億円となるも、心斎橋パルコが同3.9%増の118億円、札幌パルコが同3.4%増の122億円、名古屋パルコが同6.1%増の165億円、池袋パルコが同4.5%増の170億円、福岡パルコが同7.2%増の147億円と、主要店舗がおおむね健闘した。
26年2月期の通期連結業績予想は、総額売上高1兆2930億円(前期比1.9%増)、事業利益485億円(同9.3%減)、営業利益440億円(同24.4%減)、純利益280億円(同23.0%減)を見込む。4月予想から売上で230億円、営業利益で60億円の下方修正となる。