ビジネス

「パンドラ」のCEOが来年3月に退任 後任は内部昇格

デンマーク発のジュエリーブランド、パンドラ(PANDORA)は、アレクサンドル・ラシック(Alexander Lacik)最高経営責任者(CEO)が2026年3月11日付で退任することを発表した。後任には、ベルタ・デ・パブロバルビエ(Berta de Pablos-Barbier)最高マーケティング責任者(CMO)が就任する。

新CEOはマーケティング畑の経験が豊富

デ・パブロバルビエ新CEOは、スペイン出身。ケリング(KERING)が擁するブシュロン(BOUCHERON)でマーケティング関連の要職に従事した後、12年から15年までラコステ(LACOSTE)のCMOを務めた。15年から20年まではマーズ(MARS)のチーフ・グロース・オフィサーを、20年から24年まではLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するモエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)やドン ペリニヨン(DOM PERIGNON)などの社長兼CEOを務めた。24年11月から現職。

ラシックCEOはスウェーデン出身で、現在60歳。プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)やレキットベンキーザー(RECKITT BENCKISER)などの日用消費財メーカーで要職を歴任した後、チャイルドシートなどを製造するブリタックス(BRITAX)のCEOを務めた。19年4月から現職。「パンドラ」は自由にカスタマイズできるチャームジュエリーが有名だが、CEOに就任後、同氏はこれをフルラインアップのジュエリーブランドへと進化させるべく尽力。商品カテゴリーや市場の拡大策が奏功し、在任中の売上高は45%増、グローバルでの従業員数はおよそ54%増の3万7000人となった。なお、退任後は家族との時間を楽しむべく、企業トップなどの役職を引き受ける予定はないという。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。