ファッションとアニメの関係が深まる中、アパレルブランドをはじめ、雑誌や商業施設、街づくりの領域にまでアニメを活用する動きが広がっている。アニメと企業・ブランドをつなぐ“コラボレーター”の役割を担う担当者たちや、ファッションとの協業に積極的に取り組むアニメ制作スタジオに話を聞いた。アニメファンダムの圧倒的な熱量を実感するとともに、その期待に応えるコラボを生み出す現場の情熱に学びたい。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月14日号からの抜粋です)
無邪気な“好き”でつながる
コミュニティービジネスへ
PROFILE: 日高正幸/ビームスクリエイティブ 本部長・チーフプロデューサー

昨秋、人気アニメ「らんま1/2」(日本テレビ系)のリバイバル放送が始まった。話題を呼んだのが、ビームス子会社ビームスクリエイティブが手掛ける、ファッション×エンタメのレーベル「マンガート ビームス(MANGART BEAMS以下、マンガート)」とのコラボだ。
2008年にスタートした同レーベルは、“アニメオタク”が今ほど市民権を得る以前から、10年以上にわたりアニメファッションを手掛けてきた。「ドラゴンボールZ」や「ONE PIECE」「チェンソーマン」(いずれもフジテレビ系列)といった有名作品と協業し、原作への深いリスペクトとビームスらしいおしゃれを掛け合わせた商品でファンの心をつかんできた。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。