ファッション

「イザベル マラン」が仏投資ファンド、モンテフィオーレに身売りか

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」を手掛けるI.M.プロダクション(I.M. PRODUCTION)はフランスの投資ファンド、モンテフィオーレ(MONTEFIORE)と自社の株式51%を売却する交渉をしているとソフィー・デュリュフレ「イザベル マラン」マネジング・ディレクターが明かした。株式の残り49%はイザベル・マラン=デザイナー、デュリュフレ=マネジング・ディレクター、ブランドの(投資)パートナーであるナタリー・シュムニが保有する。

 デュリュフレ=マネジング・ディレクターは「モンテフィオーレと数か月間話し合い続けているが、契約は成立していない。私とイザベル、ナタリーの3人はビジネスにおいては独学で、20年以上に渡り、自分たちのペースで真剣にこの会社を育ててきた。そのため、同じビジョンを持ちつつ、私たちが持っていない戦略的なビジョンやスキルを持っているパートナーと組みたかった」とコメント。また、デジタルサービスや新しい商品カテゴリーの開発を目指しており、売却してもフランスの企業であり続けることが大事だという。

 「イザベル マラン」の2015年度の卸売の売上高は1億5000万ユーロ(約166億5000万円)で、22の単独店舗を含む世界の800店で販売されている。一方、モンテフィオーレは、ホテルチェーンのB&Bホテルズ(B&B HOTELS)やレンタカーの仲介業者であるオート エスケープ(AUTO ESCAPE)などをポートフォリオに持っており、イザベル マランが初めてのファッション分野への投資になる。

JOELLE DIDERICH

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。