ファッション

アレキサンダー・ワンが自社のCEOと会長に就任 

 アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)は6月28日、自身の会社、アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)の最高経営責任者(CEO)兼会長に就任した。なお、アレキサンダーは今後もクリエイティブ・ディレクターを務める。前任でアレキサンダーの母のイン・ワン(Ying Wang)は会長を、義理の姉であるエイミー・ワン(Aimie Wang)はCEOを退任する。今後、2人は株主および取締役として同社に携わる。兄のデニス・ワン(Dennis Wang)は引き続き同社のアドバイザーを務める。

 また、ワンの家系とは関係のないメアリ—・ワン(Mary Wang)がエグゼクティブ バイス プレジデント、アレキサンダー・ワンの叔母のキャロライン・ワン(Caroline Wang)がエグゼクティブ バイス チェアマンに就任した。メアリーはかつてダナ キャラン(DONNA KARAN)で20年間働き、「DKNY」のプレジデントを務めていた。一方、キャロラインは30年間IT業界で活躍し、直近はIBMでアジアパシフィック地域におけるマーケティングおよびインフォメーションテクノロジー、ビジネス トランスフォメーションのバイス プレジデントを務めていた。

 アレキサンダーは「私と家族はこの再編成をずっと前から計画しており、ブランド立ち上げから11年が経った今、そのタイミングだと思った。家族は引き続き取締役会に属し、サポートしてくれる。また、継続的な成長に貢献してもらうため、管理職を徐々に会社のシニアマネジメントチームに昇格させる予定だ」とコメント。彼は15年10月に「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のクリエイティブ・ディレクターを退任してから、自身のブランドに専念することを幾度も声にしてきた。「ビジネスは昔からとても得意だった。ずっとニューヨークにいられる今、私はブランドの戦略的な成長に注力したい。今はちょうどブランドのクリエイティブ面とビジネス面をシンクロさせ、消費者との対話を強める時期だ。ブランドの価値を築き、『アレキサンダー ワン』を誠実で目的を持ったブランドにすることが永遠の目標だ」と話す。

 なお、5月にロドリゴ・バザン(Rodrigo Bazan)前社長が退任し、トム ブラウン インク(THOM BROWNE INC.)のCEOに就任した。

 アレキサンダーは2005年にイン、エイミー、デニスと共にブランドを設立。ユニセックスのインターシャのカシミヤセーターのコレクションからスタートし、わずか10年で1億ドル(約101億円)規模のウィメンズおよびメンズのコンテンポラリー・ブランドに成長させた。14年にデニムライン「デニム X アレキサンダー ワン(DENIM X ALEXANDER WANG)」、15年春夏にはジュエリーをローンチした。

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