ファッション

ドリス・ヴァン・ノッテンの退任 バイヤーからも惜しむ声が続々と

有料会員限定記事

PROFILE: ドリス・ヴァン・ノッテン「ドリス ヴァン ノッテン」創業デザイナー

ドリス・ヴァン・ノッテン「ドリス ヴァン ノッテン」創業デザイナー
PROFILE: 1958年ベルギー・アントワープ生まれ。81年に名門アントワープ王立芸術学院を卒業し、86年に自身のブランドを設立。同年にロンドンで“アントワープの6人”の一人としてメンズ・コレクションを発表して高い評価を得る。91年にメンズを、93年にウィメンズの発表の場をパリに移す。2018年にプーチの傘下に入り、23年にビューティラインをスタート。24年3月19日、退任を明らかにした PAMELA BERKOVIC/COURTESY OF DRIES VAN NOTEN ©︎FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」の創業者であり、40年近くクリエイションを率いてきたファッションデザイナーのドリス・ヴァン・ノッテンは、6月に退任することを明らかにした。現役としての最後のショーは、6月のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク中に予定されている2025年春夏メンズ・コレクションとなる。後任は、「適切な時期に、ブランドのストーリーを引き継ぐデザイナーを発表する予定」だという。

独創的で、美しい色使いやプリント、エキゾチックなディテールで彩られたスタイルで多くの人に愛されてきたドリスのコレクションには、服をこよなく愛する姿勢が感じられる。今回の発表を受けて、顧客やファンはもちろん、多くの業界人からも退任を惜しむ声が寄せられている。ここでは、「ドリス ヴァン ノッテン」を長年にわたって取り扱ってきた、海外小売店のバイヤーらのコメントを集めた。

ギャラリー・ラファイエット

アリクス・モラビト=ウィメンズウエア部門バイイング&マーチャンダイジング・ディレクター

ドリスは、私が最も敬愛するデザイナーの一人なので、これほど悲しいニュースはない。彼はショーを派手にすることを好まず、服のデザインやアティチュードに思いを込める。ゆえに、「ドリス ヴァン ノッテン」の服を着るとそのパワーを感じ、足取りも自然と自信に満ちたものになった。また、ドリスはカラフルな服を着てみようと思わせてくれた唯一のデザイナーでもある。もちろん、彼の手によるブラックやホワイトのモノトーンの服も端正で素晴らしいが、花火のようにわくわくさせてくれる鮮やかなプリントはドリスに独自のものだ。

この続きを読むには…
残り2026⽂字, 画像12枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】

7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。 個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。