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3期連続最高業績しまむら、都市部に積極出店 27年2月期に売上高7190億円へ

しまむらは、2027年2月期を最終年度とする新中期経営計画を発表した。18年2月期からの3年間は減収減益が続いたが、コロナ禍の足元消費も追い風にしてMD改革が実り、24年2月期までの前中計の3年間はV字回復を達成。新中計「ネクスト・チャレンジ」では、過去3年で整えた土台を生かし、積極出店で収益性向上を目指す。

27年2月期の連結業績目標として、売上高7190億円、営業利益660億円、営業利益率9.2%を掲げる。今後3年間で150店の出店を計画(前中計の3年間の出店実績は89店)。「EC購入データから、都市部のお客さまにも潜在ニーズがある」として、郊外だけでなく都市部への出店を強化する。ポップアップ出店も行って店舗のない都市部での認知を獲得し、常設出店やEC購入につなげる。店舗改装も今後3年間で150店で実施予定(同19店)。同一エリア内で好立地への移転増床も行い、効率化を目指す。

24年2月期の売上高が72億円と計画未達だったEC事業は、27年2月期に110億円を掲げる。EC限定商品や限定サイズを拡大すると共に、従来は基幹業態の「ファッションセンターしまむら」、ヤングカジュアルの「アベイル」、ベビー・トドラーの「バースデイ」、雑貨の「シャンブル」で個別に運営していたECサイトを26年2月期にモール型に一本化する。それに合わせ、26年2月期にはシューズの「ディバロ」でもEC開始予定だ。

売り上げの75%以上を占める「ファッションセンターしまむら」は基盤事業として底上げしつつ、新中計では「アベイル」「バースデイ」の収益性向上や、「シャンブル」の黒字化、「ディバロ」の基盤作りも目指す。また、新規事業として、主に中国本土に向けた海外事業に挑戦。まずは代行業者を活用した越境ECでノウハウを蓄積する。

24年2月期連結業績は、売上高が前期比3.1%増の6350億円、営業利益が同3.8%増の553億円(営業利益率8.8%)、純利益が同5.4%増の400億円と3期連続で過去最高業績を更新。25年2月期は売上高が3.9%増の6596億円、営業利益が同1.9%増の563億円(同8.5%)、純利益が0.3%増の401億円を目指す。

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