ファッション

「トミー ヒルフィガー」は約1年半ぶりにホームのNYでショー 永遠のプレッピースタイルをモダンにアップデート

アメリカンプレッピーを代表するブランドとして長年ニューヨークのファッションシーンを牽引してきた「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」がニューヨーク・ファッション・ウイークの公式スケジュールにカムバックし、ニューヨーク現地時間の2月9日に2024-25年秋冬コレクションを発表した。

ショー開始前からゲストでにぎわう会場

会場はニューヨークを象徴するレストラン「グランドセントラル オイスター・バー」。ノスタルジックな雰囲気の会場では、ショー開始前から参加者たちがトミーが好きなクラシックなマティーニを片手に歓談を楽しんだ。ダイナーの椅子には「トミー ヒルフィガー」らしいトリコロールカラーのチェアシートを被せ、テーブルには特製コースターを並べるなどの装飾。ウィメンズアンバサダーに就任したソフィア・リッチー・グレインジ(Sofia Richie Grainge)や女優のケリー・ルースフォード(Kelly Rutherford)、韓国ボーイズバンド「2PM」のイ・ジュノ(Lee Junho)も姿を見せ、終始にぎわった。

「A New York Moment」と題したコレクションは、クラシックなアメリカンスタイルの本場であるニューヨークへのオマージュ。ニューヨークという街のレンズを通してモダナイズしたプレッピースタイルが出そろった。同ブランドの真髄ともいえるラグビーシャツやブレザー、スタジャンにチノパンツなど、クラシックなスタイルはそのままに、表情豊かなコーデュロイやヘリンボーン、チョークストライプを用いることでモダンにアップデートしている。ルックごとに異なる素材やパターンを組み合わせるなど、スタイリングも新鮮。マイナーなアップデートでブランド設立から約40年、タイムレスなスタイルを提案し続けている。

ニューヨークへのカムバックを祝う一夜に

メンズのスラックスは今気分のワイドなサイジングに生まれ変わり、ステンカラーのコートやパフィーコートもオーバーサイズに仕立て、モダンなテイストを加えた。ウィメンズもオーバーサイズのケーブルニットにプリーツのロングスカート、ゆったりとしたジャケットとワイドパンツの組み合わせなど、永遠のトミースタイルとモダナイズされたフレッシュなスタイルが交差した。

ニューヨークのファッションシーンをリードしてきた「トミー ヒルフィガー」は巧みなセンスで軸のブレないスタイルを提案し続けている。ショーのフィナーレにはジョン・バティステ(Jon Batiste)が登場し、ヒット曲を口ずさみながら会場を闊歩した。最後はトミー本人が現れ、多くの喝采を浴び、ホーム・ニューヨークへのカムバックを皆で祝う一夜となった。

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